映画『エッシャー 視覚の魔術師』が12月14日から東京・アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほかで公開される。
同作は、トリックアートで知られるオランダ人の版画家、画家のマウリッツ・コルネリス・エッシャーの生涯と作品を追うドキュメンタリー。家族へのインタビューや収集家の証言、1000以上の書簡、日記、エッシャーが暮らした地域などを通して彼の足跡を辿り、その影響と創造力の源泉を映し出す。
出演者にはグラハム・ナッシュ(Crosby, Stills, Nash & Young)、エッシャーの実子であるジョージ・エッシャーとヤン・エッシャー、リーベス・エッシャーが名を連ねる。ナレーターはスティーヴン・フライ。バールーフ・デ・スピノザなどのドキュメンタリーを発表しているロビン・ルッツがメガホンを取り、マラインケ・デ・ヨンケと共に脚本を手掛けた。
ロビン・ルッツ監督とマラインケ・デ・ヨンケは、『エッシャー 視覚の魔術師』制作のきっかけについて「エッシャーの作品は世界的によく知られているが、彼自身を知らない人は多いので、作品を作り出した人を知ってもらいたいと思った。エッシャーの作品をモチーフにして若い人が作品を作っている。彼の実像と人生を語りたかった」とコメント。苦労した点について「全て大変だった」「世界中に散っていた手紙などを集めるのに1年間かかった。スキャンして脚本に活かしたが、すべては使ってない」と語っている。
発表とあわせてポスタービジュアルと場写真が公開。ポスタービジュアルには「奇想天外、終わらない物語」というコピーが使用されている。