トップへ

フランス実写版『シティーハンター』、山寺宏一が日本語吹替版の冴羽リョウに 神谷明が後押し

2019年09月19日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(c)AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS

 11月29日に公開される映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の日本語吹替版キャストを山寺宏一、沢城みゆきらが務めることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。


参考:詳細はこちらから


 本作は、1985年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした北条司作『シティーハンター』を、『世界の果てまでヒャッハー!』のフィリップ・ラショーが監督と主演を務めて実写化したアクション映画。サブタイトルは、この物語の鍵となる「パフューム=“香”水」と、冴羽リョウの相方・槇村“香”のダブルミーニングとして「最高」をもじった「史上最“香”のミッション」。本作はフランスで今年2月6日に公開され、168万人を動員した。


 1980年代に日本でヒットした原作コミックとアニメは、その後ヨーロッパに渡り、フランスでは『クラブ・ドロテ』(1987-97)というテレビエンタメ番組の中で『NICKY LARSON(ニッキー・ラーソン)』のタイトルで放送され人気に。ラショーは小学生のときにこの番組を観て、『シティーハンター』と『ドラゴンボールZ』を大好きになったという。


 今回、本作の吹替版声優キャストが決定。山寺が冴羽リョウ役を務め、沢城みゆきが冴羽リョウの相棒”香”を演じる。また、海坊主ことファルコン役を玄田哲章、香の兄・槇村秀幸役を田中秀幸、冴子役を一龍斎春水が担当することが決まり、アニメシリーズの声優陣が、実写版でも同キャラクターを続投する。


 吹替版制作に際して、アニメ版で声優を務めた神谷明の元へオファーが届くが、今回は実写作品の“冴羽リョウ”であることから、神谷はリョウ役を辞退。その後、テレビシリーズの番組レギュラーとして『シティーハンター』の現場で育った山寺宏一に白羽の矢があたる。今年2月に公開されたアニメ映画『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』で、香の幼なじみのIT企業経営者・御国真司役を務めた山寺にとっても、「神谷明の冴羽リョウ」は特別な存在ということで、自分が引き受けていいものかと本気で悩んだという。しかし、『新宿プライベート・アイズ』の打ち上げで会った神谷が、「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた!」と告げる。山寺は「とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じる獠の真似をしていたほど。他の人がやるなら……とご依頼を受けました」とその経緯について語っている。映画として本作を気に入った神谷、伊倉一恵は、スペシャルゲストとして出演する。


 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、青いジャケットに身を包んだラショーらの姿が切り取られており、「この手があったか! 冴羽リョウ、最大の危機(笑)」という原作者である北条からのコメントが綴られている。


 日本語吹替版キャストを務める山寺、神谷、伊倉からはコメントが寄せられている。


コメント一覧
山寺宏一
長年愛されてきたシリーズで、”冴羽リョウ”と言えば、誰もが神谷さんの声を想像しますから、神谷さんには「神谷さんがやるべきです! ファンはそれを待っていますよ! 絶対僕はできません」とお伝えしたんです。でも神谷さんから「今回、自分は違う役で出るから、冴羽獠は山ちゃんに任せた!」とおしゃっていただきました。それでも悩みましたが、僕を育ててくれた作品ですし、アニメシリーズの現場で神谷さんが演じているのをそばで見てきました。とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じる獠の真似をしていたほど。他の人がやるなら……とご依頼を受けました。でも今でもプレッシャーはあります。本作は底抜けに楽しくて、アクションもかっこいい。想像を遥かに超えて面白いです! 画面から原作をリスペクトしていることがすごく伝わってきました。吹替ですので、オリジナルの俳優のセリフを日本語で再現することを意識しましたが、神谷さんが演じていた雰囲気を少しでも出せればなと考えながら演じさせていただきました。


神谷明
山ちゃんにオファーがいったと聞いて「よし!」と思いました。<プライベート・アイズ>の打ち上げで話した際、僕に遠慮しているように感じたので「山ちゃん頼むよ」とお願いしました。アニメ版『アラジン』でテレビシリーズ合わせて100本以上ご一緒しましたが、自在に様々なキャラクターを演じられる人は、吹替の長い歴史を振り返っても山ちゃんしかいない。僕が太鼓判を押します。山ちゃんなら、フィリップ・ラショーが演じる冴羽リョウを立派に演じて頂けると思っています。そして、監督の原作愛は本物。ファンもすんなりと映画が描く「シティーハンター」の世界に飛び込めるはず。安心して観てほしいと思います。


伊倉一恵
作品を見て「すっごく面白かった!」と北条先生、神谷さんにすぐLINEしました!(笑)
リョウと香が動いてる感じで、本当にシティーハンターの世界でした。山寺君も沢城さんも、間違いない! 凄い作品にしてくれる気がします。


※冴羽リョウの「リョウ」はけものへんに「寮」 (文=リアルサウンド編集部)