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「愛などいらぬ!」同僚の"価値観"がわかるカードゲームが楽しい

2019年09月13日 19:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「職場でちゃんと同僚とコミュニケーションが取れている」という人はどれくらいいるだろうか。中には「働いて成果を出せばいいだけなのに、なんで挨拶をしなければいけないの?」など、コミュニケーションは不要だと感じている人もいるだろう。

それでもやはり、周囲とのコミュニケーションは仕事を円滑に進めるには必要不可欠だ。そして、コミュニケーションを活性化し、チームワークをよくするには、まずお互いのことを知る必要がある。

IT系企業のアトラエが7月に発売したカードゲーム「wevox values card」は、自分の価値観をシェアできるというものだ。

価値観は「責任感」「経験」といったものから「愛」「家族」まであるから選びづらい

全部で90枚のカードあり、それぞれ「責任感」「経験」などの"価値観"が記載されている。今回は「自分自身の価値観と相互理解」がわかるという遊び方で、キャリコネニュース編集部内でプレイしてみた。

ルールはカードを切って1人5枚ずつ配る。残ったカードは、全て伏せた状態で中央に置く。順番を決めてカードを1枚引き、手元にあるカードの中から"自分の価値観に一番遠いカード"を捨てる。次の人も同じようにカードを引いて捨てる。これを山がなくなるまで続けていく。

編集部4人でやってみたのだが、これが結構迷う。4人でプレイすると、1人17回程度カードを引くチャンスがある。"自分の大切な価値観"は確固たるもののはずなのに、いざ取捨選択をしていくと、めちゃくちゃ迷ってしまう。

その理由は、カードに記されている"価値観"の多彩さだ。カードには「ビジョン」「ロジック」「独立」「責任感」といったカッチリしたものや、「共感」「遊び心」「個性」「刺激」といったクリエイティブなものがある。

これだけなら「仕事上で大切にしている価値観は『独立』と『刺激』だから……」などと考えやすい。しかし、このほかに「愛」「友情」「家族」といった、「これを捨てると人間としてどうなのだろう……」と悩んでしまうようなものもある。

さらに「健康」「プライバシー」といった、「逆にそれ無くていいって言う人いるの?」といったもの、果ては「混沌」まである。改めて、自分の価値観とは何かと向き合う時間だった。

30分でメンバーの価値観がわかる どのカードを捨てたかでも盛り上がる

手札の山がなくなると、手元に残った5枚のカードを使って、メンバーに"自分の価値観"を説明する。最終的に筆者のカードは「家族」「本能的」「行動」「豊かさ」「混沌」となった。5分の3が最初に配られたカードだった。特に関連付けて選んだわけではなかったが、

筆者「『家族』は大切に思っています。あとは自分が何を面白いと思うかって『本能的』で、とっ散らかって『混沌』かもしれないけど、そこから『行動』していくことが大切だと思っています。その先に『豊かさ』があるんじゃないかなと」

と割と自分にとって大切な価値観をスムーズに伝えられた。ほかのメンバーも、

編集長「『遊び心』と『情熱』は必要。やっぱり『多様性』も大切だし、『違いをつくる』ことで最終的に『勝利』したい」

編集T「大切にしているのは『健康』『知性』『誠実』『公平性』。実は愛とか友情とかも引いていたんですけど、私にとってそれらは『合理性』が包括するなと思って捨てました」

学生スタッフS「やっぱり『幸せ』は大切ですね。あと『挑戦』もしたくて、甘いと言われるかもしれないけど『心地よさ』を感じる環境で『協力』して『思考』できればと思っています」

などサクサク説明できていた。この自分の価値観を発表しているとき、周りが「努力・友情・勝利みたいな価値観ですね」「え!?愛と友達捨てたの!?」などつっこみをしていくのも面白かった。

また、カードを捨てる際、どのカードを捨てたにも性格が出る。筆者は「『謙虚』と『ポジティブ』捨てたの!?」と言われたし、スタッフSは「意味がわからなかったんで『エンパワーメント』捨てました」と言っていた。

プレイ時間は30分程度。普段、編集部内に会話がないわけではないが、普段「何を大切にして生きてます?」など聞くことはあまりない。そんな中、30分で相手がどのような人物なのか改めてわかる再発見もあり、「そんな一面もあるんだ」という驚きもあった。

このほか「wevox values card」は、あるテーマを設定し、顕在化している価値観を共有するためにも使えるという。公式サイトには、「遊び方は無限大。新しい遊びをどんどんハックしよう」と記されている。