トップへ

GENERATIONS 白濱亜嵐×小森隼の“日の出コンビ” グループの強い支柱となる青春時代から続く絆

2019年09月13日 13:01  リアルサウンド

リアルサウンド

GENERATIONS from EXILE TRIBE『DREAMERS』(CDのみ)

 初の5大ドームツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2019 “少年クロニクル”』、そして7月から3カ月連続で新曲をリリースするなど、今最も勢いに乗る7人組ダンス&ボーカルグループGENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)。グループの中での関係性が様々な組み合わせによりファンの間で愛されているが、パフォーマーの白濱亜嵐と小森隼による“日出コンビ”は実際に高校の先輩と後輩という間柄であり、二人の仲睦まじい姿が多くのファンを幸せにしている。今回は、この日出コンビの魅力について考察してみたい。


(関連:GENERATIONS 数原龍友×片寄涼太の“数寄コンビ”の魅力 異なるタイプの二人が揃い完全体に


 EXILE兼GENERATIONSのパフォーマー兼リーダーの白濱亜嵐は、2008年の中学3年生の時にJ Soul Brothers(二代目)の夢者修行のパフォーマンスを見たことをきっかけにダンスに興味を持ち、LDHが展開するダンススクール・EXPG松山校に通う中、2009年『第1回劇団EXILEオーディション』で最終候補者となり上京。劇団EXILE風組を経て、2012年にGENERATIONSの正式メンバーとなる。劇団EXILE出身で、映画『ひるなかの流星』への出演やドラマ『小説王』で主演を務めるなど俳優としても活躍しているだけに、表現力豊かなパフォーマンスが特徴的だ。


 パフォーマーの小森隼は、小学4年生の時にEXILEのライブを観て影響を受け、地元三重県からEXPG東京校に通い、EXILEのMVやライブに出演。当時『めちゃ×2イケてるッ!』で放送されたオカザイル企画にもキッズダンサーのリーダーとして出演した。4年後の復活企画では16歳に成長した姿で岡村隆史にマンツーマンで指導し、番組でしっかり紹介されるほどEXPG期待の生徒だったことが伺える。また、EXPG内でオーディションが行われ、2012年にGENERATIONSの正式メンバーとなった。本人は自らのことを“癒し系”と言うが、白濱曰く“天性のお調子者”。近年ではそのキャラクターが活かされ、AbemaTVの『恋愛ドラマな恋がしたい3』のMCに抜擢。素直に一喜一憂する姿で視聴者を楽しませている。また、LDHの若手が結集した『BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr. EXILE~』のスペシャルイベントで司会進行を担当するなど、今やMC力も買われる愛されキャラだ。


 そんな白濱と小森は、GENERATIONS以前から日出高等学校(現・目黒日本大学高等学校)の先輩と後輩であることから、ファンの間では”日出コンビ”と呼ばれている。2歳違いの二人が以前、ラジオ番組『EXILE EX-PRESS』にゲスト出演した際、白濱は「僕が転校してきた時から隼がいたんですけど、ペパーシート(ダンスの技の一つ)をしながら縦横無尽に廊下を歩いてた」というエピソードを語り、『S Cawaii!』(2017年4月号)で高校時代を振り返った際には、友人と小森と共に文化祭でお笑いコンテストで優勝した思い出のエピソードを語っている。今でもSNSに上がるキスも辞さない至近距離で和気藹々とする姿や『GENERATIONS高校TV』(AbemaTV)で見せている親しさは、単に先輩後輩というだけではなく、高校時代からのリアルな関係性から生み出されていることが分かる。


 2018年1月1日に発売されたベストアルバム『BEST GENERATION』収録の映像作品「GENERATIONS A DOCUMENTARY FILM THE NEXT」で白濱は小森について「隼とは普通に学校の先輩後輩の関係性のままGENERATIONSになっちゃって、たまたま。だからいまだに2人でいる時とかは、ずっと無言な時もありますし、もう学校の先輩後輩みたいな感じで、『亜嵐くん疲れましたよーもう帰りましょうよー』と僕だけにこっそり言ってくることもありますし、けっこうお互い素の状況を作れるのは隼かもしれないですね」と語っている。男気があり、“性格イケメン”とも呼ばれている白濱は、リーダーとして「僕は自分が前に出るより他のメンバーに前に出てほしいと思うタイプなので、みんなをよいしょして、下から支える役割でありたいです」(『月刊EXILE』2018年2月号)と言うように、メンバーを見守り支えることを心がけている。そんな白濱の性格について『ViVi』公式デジタルマガジンのインタビューにて、メンバーが「ずっとイケメン」「イケメンなのに自覚していない」「カッコつけないよね」と絶賛する中、小森が「そこを自覚したら彼はもっと上に行けるのにな、と思いますけどね」と、小森ならではのイジりで場を和ませていた。長い活動の中で、自らを理解し、素の自分を見せることができる相手が近くにいるということは、グループを継続する上でとても重要なことだと思う。


 小森はGENERATIONSでの自分の役割について「乱す。それぞれのもっているものやまとまっているものに、わざと自分から突っ込んでいくことで、その人の新たな面を引き出せればいいなと思っています」(『月刊EXILE』2018年2月号)と語っている。ただ歌がいい、ダンスがうまいのではなく、青春を感じる熱さを持ったチームワークの良さで観る者の心に伝わるパフォーマンスを届けてくれるGENERATIONS。そのグループ力の裏側には、確かな技術力と愛情を持つ小森がいい意味でグループに刺激を与え、白濱が全体を支えるといった“日の出”コンビの貢献する部分も大きいのではないだろうか。そして実際の“青春時代”を過ごしてきた二人特有の絆は、グループの強い支柱となっているだろう。(本 手)