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東レが回収ペットボトルを再利用する取り組みを本格化、繊維事業のブランド「アンドプラス」設立

2019年09月12日 20:32  Fashionsnap.com

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高白度ペレット(ペットボトルリサイクル品) Image by: 東レ
東レが、サステナブルな社会の実現を目指し、回収ペットボトルを繊維原料として再利用する取り組みを本格的に開始した。そのシンボルとなる事業として、繊維事業の新ブランド「アンドプラス(&+)」を設立。2020年1月から本格的に販売を開始する予定だ。
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 同ブランドのテーマは「Together, We are the New Green(=共に創る、自分らしくいられる未来を)」。これまでペットボトルのリサイクル繊維は、回収したペットボトルに異物が混入するため細い繊維の生産が難しかったことや、ペットボトルの劣化などによる黄ばみが原因で糸の白さが損なわれるなどの課題から、安定的な供給が困難だった。同社はこれらの課題解決に向け、ペットボトルリサイクル原料に含まれる異物を除去するフィルタリング技術と、ペットボトルの高度な洗浄技術を持つ協栄産業と協業。ペットボトルリサイクル繊維の品種の多様化と高い白度を実現した。
 またペットボトルリサイクル繊維を展開するにあたり、回収ペットボトルを原料に使用した証明として、東レは繊維原料に特殊な添加剤を使用する独自の「リサイクル識別システム」を新たに構築。東レ製のペットボトルリサイクル繊維であることを検知できるようにするという。
 東レは「アンドプラス」をペットボトルリサイクル活動のシンボルとして広く社会に訴求するとともに、消費者に対する国内外のリテーラーを通じたマーケティングを通して、高付加価値ペットボトルリサイクル繊維のグローバルな拡大を目指す。
【まとめ】ファーフリー、プラ製バッグ廃止、売れ残り商品の廃棄中止......ファッションブランドのサステナブルな取り組み
■東レ:公式サイト