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サービス残業に疲弊する人々「離職者が多すぎて1年在籍するとベテラン」「休日も上司から電話がかかってきて休めない」

2019年09月12日 07:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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働き方改革によって、残業を減らそうという風潮は高まってはいる。しかし実際には「現場を回すため」「まわりの人に迷惑をかけてはいけない」という責任感や、「給料以上にやりがいがある」という前向きな思いなど、様々な理由から「サービス残業やむなし」と考える人が多いようだ。口コミサイト「キャリコネ」には、サービス残業に苦しむ人の投稿が多く寄せられている。

「残業は見せかけ上はなく、ホワイト企業だ。しかし、実態は怪しい箇所が多い。研修という名のサービス残業が多い。飲み会・社内行事が多い。決して断れる雰囲気ではない。正直、残業代のある会社で残業をしていた方がコスパがいいのではないかと思う」(代理店営業、20代前半、男性、正社員、年収500万円)

「営業や中間管理職はサービス残業が当たり前。勤務地や上司次第で100時間超える」

「基本的にはサービス残業が多い。私の場合は、月150時間程度、20時間は残業代ついていた。仕事量が多いので、他の人も同等だったと思われる」(技術関連職、30代前半、男性、正社員、年収800万円)
「残業低減を掲げているが、サービス残業が多い。特に営業や中間管理職はサービス出勤、サービス残業が当たり前なので、勤務地や上司次第で残業が100時間を越える場合もある」(プラント施工管理、20代前半、男性、正社員、年収500万円)

このように、「働き方改革」の形骸化を嘆く口コミは多数ある。なかには、「サービス残業」ならぬ「サービス休日出勤」も当たり前な会社も。役職に就くと、急にサービス残業が増えるところもある。

「役職に就くと、休日は個人や会社の成長のためにあると教えられ、他店舗への研修や休日出勤も当たり前となる」(販売アドバイザー、30代前半、男性、正社員、年収450万円)
「管理職や営業職に至っては休みが取れずにサービス休日出勤しているケースも多々見受けられる。技術職は働けば働くほど会社にとっては利益になるので、仕事を詰め込まれすぎて深夜をまわっても忙しく仕事をしている方が多い」(サポートエンジニア、20代後半、男性、正社員、年収420万円)

「繁忙期の朝は1時間早めに出勤、夜遅く帰るのは当たり前」

サービス残業が多い企業は、有休が消化できない、パワハラが横行するなど、職場環境全体が劣悪なことも多い。

「お昼もちゃんと食べれない時もあります。休みの日でも上司からの電話が多いため、ちゃんと休めない。繁忙期の朝は1時間早めに出勤、夜遅く帰るのは当たり前です。有給休暇は一般的には取れないです。年間の休みは115日くらいです」(代理店営業、20代後半、男性、正社員、年収260万円)
「労働環境に問題を感じる。とにかくサービス残業が多い。業務はほとんどがマニュアル化されて期日内での提出や入力業務が多く、自宅での仕事を強いられる傾向にある」(プリセールス、50代後半、男性、正社員、年収800万円)
「パワハラが多く、サービス残業も多い。給与に所定残業代が含まれているため、みんな無理に残業をする傾向にある。そのため、全事業部で離職者が多くて常にスタッフが足りず、1年在籍するとかなりのベテラン」(店舗スタッフ関連職、30代後半、男性、正社員、年収300万円)

仕事が好きだったり、業種的に納得している状況だったりしても、きちんと対価を得ることは労働者の当然の権利だ。なかには、心身ともに疲弊し、体を壊してしまう人もいる。そんなことになる前に、弁護士などの専門家への相談や、適切な報酬や健全な職場環境の企業に転職することをおすすめする。