SHIBUYA109エンタテイメントが運営する「SHIBUYA109 lab.」は9月10日、若者が集まる渋谷・原宿・新宿・池袋の各エリアによく行く女子大生の生態比較分析レポートを発表した。
調査はCCCマーケティングと共同で今年7月に実施し、東京・神奈川・千葉・埼玉居住者で19~22歳のT会員女子大学生501人から回答を得た。
各エリアを利用する女子大学生(以下、JD)の消費傾向やファッションを見ると異なった特徴があることが分かった。「渋谷JD」は、ややサブカル思考でトレンドに敏感。外見の自分磨きにお金をかけ、こだわりのおしゃれを追求する傾向がある。
渋谷では友人とカフェで2~3時間おしゃべり、池袋は二次元コンテンツを楽しみに
「原宿JD」は可愛いものが大好きで、バンドやアイドルなど"三次元ヲタ活"が活発。ファッションはトレンドを積極的に取り入れる傾向がある。「新宿JD」は内面を磨いて大人の女性を目指し、ファッションも大人っぽいコーディネートが多い。事前の情報収集が入念な傾向。
「池袋JD」はアニメ・漫画など"二次元ヲタ活"が活発で、ファッションよりコンテンツの方が大切。関心がないものは定番を選び、同性から浮かないファッションを選ぶ傾向がある。
各エリアを訪れる目的を聞くと、共通して「ファッション・コスメの買い物」が上位にランクインしているが、渋谷は「カフェ・ランチ」、原宿は「食べ歩き」「プリクラ」、新宿は「映画」「ディナー」、池袋は「イベント・ライブ」が多い。
渋谷では友だちと2~3時間ほどカフェでおしゃべりをすることが多く、原宿はタピオカなどワンハンドフードを何軒も食べ歩きをすることが多々あるという。また、池袋にはアニメ・漫画系の展示会がたくさんあるため、二次元コンテンツを楽しむために行く人が多い。
好きな映画、池袋JDはTOP10のうち8作品が「劇場版名探偵コナン」シリーズ
お金をかけていることについては、どのエリア見「ファッション・コスメ」は共通してランクインしている。各エリアの特徴を見ると、渋谷JDはエステ・スキンケア、スポーツなど「外見的な自分磨き」である一方、新宿JDは健康食品・サプリ・映画・旅行など「内面的な自分磨き」にお金をかけている傾向がみられた。
原宿JDはアイドル・バンド・ライブ、池袋JDはマンガ・アニメ・TVゲームの「ヲタ活」にお金をかけている。生息都市にかかわらず多くの若者が"ヲタ活"に時間とお金を費やしているが、月間で最もヲタ活出費が多いのは原宿JD」となった。調査元は
「K-POPや男性アイドルのグッズの購入や、コラボカフェの利用が『ヲタ活』のメインとなっています」
とコメントしている。TSUTAYAでレンタルする映画にも特徴が出ている。渋谷JDは『タイタニック』『雨に唄えば』『オペラ座の怪人』など名作が多かった。原宿JDは『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『風の谷のナウシカ』などジブリ作品を中心に、純愛系の映画作品が人気だった。
新宿JDは『きみに読む物語』や『オーシャンズ11』などメジャー映画作品を抑えている傾向にあり、池袋JDは『劇場版名探偵コナン』シリーズがレンタルランキング上位10のうち8作を占める結果となった。調査元は「圧倒的なコナン愛が垣間見える結果」とコメントしている。