BMWは、2020年シーズンのスーパーバイク世界選手権(SBK)を戦うBMWモトラッド・ワールドSBKチームの参戦ライダーを発表した。トム・サイクスは継続参戦し、ユージン・ラバティを新たに迎えることとなった。
2019年からSBKに参戦しているBMWモトラッド・ワールドSBKチームは、BMWモトラッドモータースポーツとショーン・ミュア・レーシングの合同チームだ。2019年にスーパースポーツのS1000RRがフルモデルチェンジしたことで、BMWのワークスチームとしてSBKに復帰した。
BMWで2年目の参戦となるサイクスは、2009年からSBKにフル参戦しており、2013年には9勝を挙げカワサキでチャンピオンに輝いた経験の持ち主。2012、2014、2016年はランキング2位、2015年と2017年はランキング3位を獲得している。
2019年シーズンは第10戦ポルトガル終了時点で、第8戦イギリスでポールポジションを獲得。第7戦イタリア(ミサノ)と第8戦イギリスのレース1で2位、第9戦アメリカのスーパーポール・レースで3位とこれまで3度の表彰台を獲得している。
BMWからも初参戦で、参戦マシンは新型S1000RRではあるが、中盤戦から調子を上げ現在はランキング8位についている。
また、BMWモトラッド・ワールドSBKチームはユージン・ラバティが2020年に新たに加わることも8月に発表していた。
ラバティは2011~2014年にSBKに参戦し、2015~2016年はMotoGPクラスに戦いの場をうつす。2017年からはショーン・ミュア・レーシングが率いるミルウォーキー・アプリリアからSBKに復帰し、今シーズンはチーム・ゴーイレブンから出場しドゥカティのマシンを駆っている。
BMW新加入のラバティは、S1000RRを駆るのは初となるが、古巣のショーン・ミュア・レーシングに戻る形となる。チームは2020年シーズンはサイクスとラバティのコンビで表彰台の常連になることが目標だという。
トム・サイクスは「2020年シーズンもBMWモトラッド・ワールドSBKチームでレースを続けられることを誇りに思う。まったく新しいBMW S1000RR(2019年から新型)でここまで上出来のシーズンを過ごしてきて、まだ開発はかなり初期の段階にあるけれど、僕に前進していくための素晴らしいモチベーションを与えてくれる」とコメントをしている。
「僕はこの開発を本当に楽しんでいるし、僕たちは確実に力強い道を進んでいる。もちろんチーム全体と一流のBMWブランドからのサポートがあれば、2020年シーズンに対する僕の期待はもっと高まっていくだろう。また、これを機にユージン(ラバティ)を歓迎する。2020年にチームメイトとして彼を迎え入れることを楽しみにしている」
また、この発表により、サイクスのチームメイトとしてSBKに参戦しているマーカス・ライターベルガーは今シーズン限りでチームを離脱することが明らかとなっている。