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レッドブル・ホンダ密着:接触、ペナルティと荒れた展開ながら粘り強い走りで追い上げダブル入賞/F1イタリアGP日曜

2019年09月09日 12:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は後方から追い上げ8位入賞
F1第14戦イタリアGP決勝レースのレッドブル・ホンダは、スタートから荒れた。スペック4を投入し、今シーズン4基目のパワーユニット(PU/エンジン)を使用したマックス・フェルスタッペンは、19番手からスタート。ところが、スタート直後の1コーナーでのブレーキングで「全員が一気に減速したため、セルジオ(・ペレス)のリヤタイヤと接触。フロントウイングにダメージを負ったフェルスタッペンは、1周目にピットインを余儀なくされた。

 このピットインで最後方まで落ちたフェルスタッペンだが、前車との間隔が空いた状態では「かなりのペースで走ることができた」と田辺豊治F1テクニカルディレクターが振り返ったように、フェルスタッペンは前との差を着実に詰め、さらにオーバーテイクを披露した。

 ところが、ここで再び、パワーロスという症状に悩まされる。

「フェルスタッペンに出たパワーロスは、土曜日の予選で出たトラブルと同一事象でしたが、今回は非常に短い時間だったため、すぐに回復しました。これはFIAが管理している部分なので、それを逃げることは違法になります。ただ、今後に向けて、なんらかの対応は考えていかなければならないです」(田辺TD)

アレクサンダー・アルボンは積極的なバトルが裏目に
 一方、8番手からスタートしたアレクサンダー・アルボンは、スタート自体は悪くなかったが、序盤戦のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)とのポジション争いでコースを外れ、11番手まで後退してしまう。その後、失ったポジションを取り返そうと、第2シケインでのケビン・マグヌッセン(ハース)とのブレーキング競争で思わず止まりきれず、結果的にシケインをショートカットしたために、5秒ペナルティを受けてしまう。これによって再び12番手まで後退してしまった。

 それでも、ピットインするまでは快調にポジションをアップしていく。ところが26周目にピットインした後、33周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を33周目にオーバーテイクしたが、その後はニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)をなかなか抜けず、イタリアGPを6位で終えた。

 フェルスタッペンも、レース終盤、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスをなかなか抜けず、最終的に8位でフィニッシュした。この結果は、ドライバーやチームだけでなく、ホンダも納得はしていない。

 とはいえ、フェルスタッペンは19番手からのスタートし、さらに1周目の1コーナーで起きた事故のことを考えると、8位でレースを終えることができたのは決して悪い内容のレースではなかった。それは「押さえ込まれてなければ、かなり良いペースで走ることができていました」と田辺TDも認めている。

 内容的には満足の行くものではなかったが、パワーサーキットのモンツァでレッドブル・ホンダは2台そろって入賞。F1に復帰して以降、苦手だと思われたモンツァでのダブル入賞は、次に繋がる走りだったと言える。