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強い個性、バランスの良さ、可能性あるパフォーマンス…関西から全国へ、Aぇ! groupの魅力を分析

2019年09月09日 10:31  リアルサウンド

リアルサウンド

 SixTONESとSnow Manの同時デビューも決まり、ますます盛り上がりを見せているジャニーズJr.界隈。8月8日に東京ドームにて開催された『ジャニーズJr. 8・8祭り ~東京ドームから始まる~』でも、各グループごとに舞台やコンサート、SNS情報など様々な告知が行なわれた。さらに、地上波のTV番組にも積極的に出演しており、情報番組、バラエティ番組、ドラマなど、チェックすべき番組が盛りだくさんだ。これまでSixTONES、Snow Man、Travis Japan、HiHi Jets、美 少年、なにわ男子とジャニーズJr.内の人気グループを紹介してきた。今回は、昨今目覚ましい躍進ぶりを見せるAぇ! groupについて触れていこう。


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 Aぇ! groupは正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉の6人組だ。ジャニーズJr.でのキャリアが比較的長いメンバーが揃っているが、グループが結成されたのは2019年2月。結成間もないグループであるものの、4月には関ジャニ∞・横山裕が企画・演出を担当した単独公演『僕らAぇ! groupって言いますねん』を上演し、追加公演も行なわれた。さらに、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)へ出演したり、9月8日には初の冠番組『Aぇ! groupのAぇ! 関西プロジェクト』(関西テレビ)も放送された。メンバーの草間は『有吉大反省会2時間SPウソつきアイドル祭り!!』(日本テレビ系)に出演し、ぶっちゃけトークを披露したこともある。まさに、安定感とフレッシュさを両方兼ね備えたグループと言えよう。そんな彼らの魅力を3つのポイントから考えてみたい。


■メンバーそれぞれのとにかく強い個性
 この6人が集まったグループが結成されると聞いて、「メンツが濃い!」と感じた方は少なくないだろう。ギターにかける情熱はピカイチの正門、タップダンスも得意でグループを引っ張る存在の末澤、センス溢れるお笑いでトークを盛り上げる草間、現役国立大生という秀才でありながらとにかく騒がしい福本、ミュージカル『ライオンキング』にも出演していた劇団四季出身の歌うまジュニアの佐野。また、感性溢れる個性を持つ性格の小島は、8月8日の『櫻井・有吉THE夜会』で似顔絵を15秒以内に描くという特技を披露。かなりエッジの効いた川田裕美の似顔絵を描き、嵐・櫻井翔から「キツイかな?」判定をもらってしまった。個性的なメンバーが集まっている彼らは、知れば知るほどクセになってしまうグループなのだ。


■自由なメンバーとツッコミ役のバランス
 Aぇ! groupは、とにかくボケたがりのメンバーが多い。そのワチャワチャぶりは、「さすが関西」と思わず言ってしまうほどで、時には各々が奔放さを前面に出すこともあるが、、末澤というしっかりツッコミができるメンバーがいることで、Aぇ! groupはグループとしてのまとまりが出ているのだと思う。自称・一発ギャグを100個持っているという福本をはじめ、草間もボケまくるし、小島はあまりにも感性が豊かすぎて何を話し出すか謎だと言われることも。そんな自由人が揃ったメンバーをツッコミでまとめるのが末澤、というわけだ。単に関西ノリを発揮して賑やかなだけでなく、グループ内でのトークもひとつのコンテンツに昇華している。


■努力&可能性を感じるパフォーマンス
 今年開催された単独公演『僕らAぇ! groupって言いますねん』は、様々な要素が詰まったエンターテインメントショーであった。お得意のお笑い要素はもちろん、ミュージカルやダンスなどもたっぷり見せ、さらにはメンバーでバンド演奏も披露した。正門がギター、草間がサックス、小島がキーボード、福本がベース、佐野がドラム、末澤がボーカルという構成だ。正門をはじめ、もともと楽器が弾けたメンバーもいたが、福本はなんと2カ月でベースを習得。さらには、公演内で披露された「神様のバカヤロー」は佐野が作曲、小島が作詞を手がけたという。観客を楽しませるための努力を惜しまない彼らからは、「このグループはなにかやってくれるのでは」という可能性を大いに感じている。


 関西だけでなく、関東での活動も多いAぇ! グループ。結成1年目から精力的に活動をしている彼らから目が離せない。(高橋梓)