2019年F1イタリアGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは8位、アレクサンダー・アルボンは6位だった。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは11位、ダニール・クビアトはトラブルによりリタイアした。
アルボンは8番グリッドからスタート。カルロス・サインツJr.とのバトルで順位を落とし、ケビン・マグヌッセンと争うなかでコースを離れてアドバンテージを得たと判断され、5秒のタイムペナルティを科されたが、そこから順位を上げていき、5位のニコ・ヒュルケンベルグと僅差の6位でフィニッシュした。
フェルスタッペンはスペック4パワーユニット(PU/エンジン)投入による降格で19番グリッドからスタートした。1周目1コーナーへの減速でセルジオ・ペレスと接触、フロントウイングにダメージを負い、緊急ピットインでウイング交換。最後尾に落ちたが、そこからポジションを上げていき、8位入賞を果たした。
同じくスペック4パワーユニット投入によるペナルティで17番グリッドからのスタートとなったガスリーは、1周目に13番手まで上がったものの、コースオフしたランス・ストロールがコース復帰をする際に接触しそうになり、グラベルまで逃げたことでポジションダウン。最終的に入賞圏内一歩手前でのフィニッシュとなった。
12番グリッドからスタートしたクビアトは、レース中盤、6番手に浮上していたが、タイヤ交換を終えてコースに戻った直後、マシン後方からスモークを上げ、コース脇にストップ。原因はオイル漏れで、レース後、トロロッソとホンダが協力し合って発生箇所など詳細についての調査を行うということだ。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日は不運な接触やペナルティなどの影響もあり、ホンダ勢にとっては難しいレースになりました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングのアルボン選手は、序盤のサインツ選手との接触により、順位を落としたものの、6位まで順位を回復する粘り強いレースをみせてくれました。
今回のレースでは、PUの交換によるペナルティで、フェルスタッペン選手とガスリー選手がグリッド後方からのスタートとなりました。フェルスタッペン選手はスタート直後の接触により、フロントウイング交換のためのピットインを余儀なくされましたが、そこから力強い走りでポイント圏内まで順位を上げました。
ガスリー選手も序盤にオーバーテイクをみせてポジションアップを続けましたが、ストロール選手とのアクシデントにより、順位を落とし、ポイント圏外の11位フィニッシュとなりました。
クビアト選手については、オイル漏れが起因となるトラブルにより、残念ながらリタイアとなりました。オイル漏れについては、これからチームと一緒に発生箇所の特定を急ぎます。
4台のスペック4のPUを使用した今週末は、多くのデータを得ることができました。ここからシンガポールGPに向けて準備を進めます。