2019年F1イタリアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはQ1で計測タイムを走らないままセッションを終えた。ノータイムだが決勝出走は許され、土曜発表の暫定グリッドでは20番グリッドが与えられている。
今回フェルスタッペン車にはホンダの最新スペック4パワーユニット(PU/エンジン)が投入され、ペナルティで後方に降格されることは事前から分かっていたため、それを想定した予選の戦い方になった。
Q1セッション終盤にコースに出たフェルスタッペンは、アウトラップの途中でパワーの低下を訴え、走行を中断し、ピットに戻った。
ホンダはプレスリリースにおいて、フェルスタッペンのトラブルについて、「縁石の上に乗り上げた際、タイヤが激しく空転し、エンジン回転が上がりプロテクションモードに入ったため、FIAのトルク監視システムが介入し、パワーを落とすことになりました」と説明している。
FP3ではフェルスタッペンは1分20秒326をマーク、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが記録したこのセッションの最速タイムからわずか0.032秒差の2番手だった。
■「予選中の問題については心配していない。決勝でいい戦いをする自信がある」とフェルスタッペン
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=ノータイム
予選は計画どおりにはいかなかった。ペナルティで後方グリッドスタートになることは決まっていたけれど、Q1で1周走って競争力を確認したかった。でもターン2の立ち上がりでパワーロスを感じたので、僕らはそのラップを走り切らないことに決めたんだ。
これまで決勝では問題が起きていないから、明日に向けてパワーユニットの心配はしていない。アップグレードはパフォーマンスの面でうまく機能しているようだ。FP3のタイムからそれは明らかだよ。
ドライのレースになれば僕らにとっては厳しい展開になるだろうね。トップグループが序盤数周で後方を引き離してしまうだろう。今回競争力が高そうなマシンが多い。ここはコーナー数が少ないサーキットで、ギャップを縮めるのは簡単ではない。でもウエットになれば上位に浮上することができるはずだ。雨ならチャンスが高まると思うけど、ドライのレースでもこのマシンは力を発揮するだろう。いずれにしても楽しいレースになるはずだ。トップ5入りを狙っていくよ。
(予選中のトラブルについて自身の公式サイトに語り)スパで起きたのとは違う問題だけど、同じような影響が出た。決勝で走る時のエンジンパワーのセッティングは違うから、何も問題はないはずだよ。
(決勝に向けて)自信を持っている。できる限りたくさんポジションを上げていきたい。それにはどれだけ早く渋滞を抜けられるかが鍵になる。ここでは他のサーキットよりマシン同士のパフォーマンス差が大きくないから、簡単にはいかないだろうけどね。