2019年F1イタリアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはノータイム、アレクサンダー・アルボンは8番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは13番手、ピエール・ガスリーは15番手という結果だった。
今回新スペック4パワーユニットへの交換で、フェルスタッペンとガスリーは後方グリッドへの降格が決まっていたため、通常のような予選の戦い方はしなかった。フェルスタッペンはQ1終盤のランでパワーの低下が起き、アタックを取りやめた。そのためノータイムという結果となったが、決勝への出走は認められ、土曜発表の暫定グリッドでは20番グリッドが与えられている。ガスリーは暫定グリッドで19番手となっている。
ホンダはプレスリリースにおいて、フェルスタッペンのトラブルについて、「縁石の上に乗り上げた際、タイヤが激しく空転し、エンジン回転が上がりプロテクションモードに入ったため、FIAのトルク監視システムが介入し、パワーを落とすことになりました」と説明している。
アルボンはQ3に進出したものの、1回目のアタックは赤旗に阻まれ、2回目のアタックは全車がトウ(スリップストリーム)を得るためのポジション取りを行って渋滞が発生した影響で、時間切れとなり、アタックラップに入れなかった。アルボンはノータイムで予選8番手に終わった。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
ここモンツァでは例年のこととなっていますが、今年の予選も非常に僅差での戦いになりました。レッドブル・トロロッソ・ホンダのクビアト選手は、Q2の途中までタイムを更新していましたが、クリーンなアタックができずQ2敗退という結果になりました。
アストンマーティン・レッドブル・レーシングのアルボン選手は、Q3まで進出したものの、1回目のアタックは赤旗の影響でタイムを記録できず、また、2回目のアタックは時間切れでタイムアタックに入ることができなかったため、残念ながら明日は8番グリッドからのスタートとなりました。
アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手については予選Q1のアタック中、縁石の上に乗り上げた際、タイヤが激しく空転し、エンジン回転が上がりプロテクションモードに入ったため、FIAのトルク監視システムが介入しました。その結果、走行中にパワーを落とすことになりました。
フェルスタッペン選手とレッドブル・トロロッソ・ホンダのガスリー選手については、スペック4投入によるペナルティにより、予選を戦う前から後方からのスタートが確定していましたが、明日はオーバーテイクが可能なここモンツァで、4台のマシンが力強いレースを展開してくれることを期待しています。