9月7日に大分県のオートポリスで行われた2019年のスーパーGT第6戦公式予選。スーパーGT GT500クラスではリアル・レーシングのKEIHIN NSX-GTがホンダに今季初となるポールポジションをもたらした。今季から組んでいる塚越広大とベルトラン・バゲットにとってはコンビ初ポールでもある。ふたりが今日の喜びと明日への意気込みを語った。
KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「セットアップは朝のフリー走行から順調に進められたと思います。バゲット選手が細かいセット(の違い)を試し、タイヤを比較したりもできていました。ちょっと苦労する部分もあったのですが、いつものレースよりも順調なフリー走行でした」
「バゲット選手がフリー走行で1番手タイムを出して、Q1でも2位に差をつけてのトップだったので、彼からの(いい意味での)プレッシャーもすごく感じながらQ2に臨みました。クルマのフィーリングは良かったですし、自信をもって攻めることができましたね。雨の微妙なコンディションとかでなく、しっかりドライでタイムを出せたことも良かったと思います」
「(8月のSUGO公式テストから好調だが)ひとつのきっかけとして、タイ戦の決勝で僕らにはいいセットアップ(の発見)があったんです。それをベースに次の富士に臨んで、富士でもペース的には良かったんですけど、予選でアクシデントがあったりして上位には行けませんでした」
「そのあとのSUGOテストでも引き続きその方向性で進めたなかで、タイムも良かったんです。もちろん、いま僕たちはウエイトハンデが軽いということもあると思いますけどね」
「(予選終了後に雨が降り)明日の天候もわからないなかで、ポールからスタートできることは僕たちにとってポジティブです。勝つためのできる限りの準備ということを考えた場合、まず予選順位がいいこと、そして今日これから、明日に向けてのミーティングをしっかりやって決勝に備えることが大事だと思います」
「明日もふたりでベストなパフォーマンスを見せて、またここ(トップ会見場)でレースに勝った報告ができるよう全力で走ります」
ベルトラン・バゲット
「今は最高の気分だ。とても嬉しい。長い間、このカテゴリでのポールポジション獲得を目指していて、(自身はQ1担当としてだが)ついにそれを実現できたんだからね。Q2で素晴らしいラップタイムを刻んでくれた広大に感謝している」
「一日をふりかえってみると、朝から順調にセットアップを進めていって、少しずつクルマを速くしていけたと思うが、実は少し苦しんでいたところもあったんだ。ただ、(そのあたりの改善も含めて)我々は正しい方向に向かってくることができた。予選のときには本当に良い仕上がりのマシンになっていたと思う」
「今年のマシンとセットアップには岡山、最初の富士、鈴鹿といったシーズン序盤から速さを感じてはいたんだ。タイでは少し暑すぎてスピードを発揮できなかった面もあるかもしれないけどね。あとは、予選でメカニカルな問題が発生したりしたこともあった(第5戦富士のことを指していると思われる)。でも、今年のマシンのスピードに僕は手応えをもっていた」
「ポールポジションからスタートできるのはレースに対してベストなこと。特に雨になったりしたら、視界の面でなおさらそうだ。雨に関してはブリヂストンのレインタイヤでの実戦経験が自分にはまだ少ないというところもあるけれど、クルマも速いし大丈夫」
「今朝はロングスティントの練習もできているし、もちろんドライでも自信はある。どんなコンディションでも可能な限りのベストリザルトを得られるよう、ベストを尽くすよ」