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ルイ・ガレル主演・監督作『パリの恋人たち』12月公開決定 リリー=ローズ・デップも出演

2019年09月06日 17:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『パリの恋人たち』(c)2018 Why Not Production

 ルイ・ガレルが監督・主演を務めた『A Faithful Man(原題)』が、『パリの恋人たち』の邦題で12月13日よりBunkamura ル・シネマほかにて全国順次公開されることが決定。あわせて場面写真が公開された。


参考:場面写真はこちらから


 フランスの巨匠フィリップ・ガレルの息子で、俳優としても活躍するルイ・ガレルの『ふたりの友人』以来の監督作となる本作は、パリを舞台に、本当の気持ちを素直に表せない、不器用な男と女の揺れる関係を短編小説のように描いた大人のラブストーリー。ジャーナリストの青年・アベルは、3年間同棲したマリアンヌから妊娠を告げられ喜ぶのもつかの間、父親は友人のポールであることから別れを切り出される。数年後、アベルはポールの告別式でマリアンヌと再会、同時にポールの妹・イヴからも想いを告白される。


 2018年の第31回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では『ある誠実な男』のタイトルで上映されたほか、第66回サンセバスチャン国際映画祭ではコンペティション部門で脚本賞を受賞している。


 ガレルは、2人の女性たちの間で右往左往するアベルを「何度も生まれ変わる“いたいけな人”をイメージしました。降りかかる災難をすべて楽しんでしまう人」と解釈し、マリアンヌ役を実生活でもガレルのパートナーでもあるレティシア・カスタが務めた。また、大人の女性であるマリアンヌに対し、小悪魔的魅力でアベルを翻弄するイヴを、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの愛娘でシャネルのモデルとしても活躍するリリー=ローズ・デップが演じる。


 「ひとの気持ちはあてにならない」というシンプルなアイディアから出発したという本作について、ガレルは「文学には短編小説と長編小説があります。わたしは本映画を短編小説のように組み立てたいと考えました。気張らなくて、サプライズがあり、みずみずしい短編小説であり、重苦しい心理ドラマのアンチテーゼでもあります」と語っている。 (文=リアルサウンド編集部)