輸入Dセグメントの王者として君臨する『メルセデス・ベンツCクラス』に、プラグイン・ハイブリッドの『C350e アバンギャルド』が追加設定され、セダン/ステーションワゴンには前年に続き、特別仕様車の“ローレウスエディション”も登場。さらにC180には新型エンジンを搭載し、ラインアップ全体に新規オプションも設定するなど、装備・機能の一部改良も施され、9月2日より受注開始となっている。
2018年に大幅なマイナーチェンジを受け、48Vの電装系やISGを採用した新開発の1.5リッターエンジンなどを搭載した『メルセデス・ベンツCクラス』は、2014年の日本市場登場以来、累計で6万9000台を販売するヒットモデルとなっており、2015年から年間セグメントNo.1を記録し続けている。
そのCクラスに再登場となった『C350e アバンギャルド』は、前期型同様セダンボディのみの設定となり、最高出力211PS、最大トルク350Nmの2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンに、最高出力122PS、最大トルク440Nmを発生しブースト機能も併せ持つ高出力の電気モーターを組み合わせる。
これによりシステム全体で320PS/700Nmを発生し、モーターのみの走行であるE-MODEでは最高速度130km/hまでのフルEV走行が可能なほか、航続距離は最大約54kmという実用的な数値を記録する。
プラグインの利点として、走行中にも回生ブレーキなどによりバッテリーの充電を行うため、充電設備がない場合でも電気モーターのみでの走行が可能。高電圧リチウムイオンバッテリーの充電時間(AC200V電源使用)は、メルセデス・ベンツ純正ウォールユニット(6.0kW)の場合は約2時間に。13.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載していながらトランク容量は300リッターを確保するなど、プラグインハイブリッドモデルであるにも関わらず充分なユーティリティ性を確保している。
また、独自の機能として“インテリジェントアクセルペダル”も備え、そのうちの“プレッシャポイント機能”では、EV走行モードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングをサポート。
一方の“ダブルパルス機能”は、ディスタンスアシスト・ディストロニック同様、レーダーで先行車両との車間距離と速度差を計測し、ドライバーが不要な加速操作を行っている場合、アクセルペダルに2回のノックパルスを発生させて知らせ、不要なアクセルワークを防ぐ機能を備えている。
そして、こちらも前期型終盤に設定された特別仕様車の"ローレウスエディション"は、今回もセダンおよびステーションワゴンに設定され、C200、C200 4MATIC、C220dがベースモデルに。
スポーティなエクステリアを演出するAMGスタイリングパッケージや、Qi規格対応機種の携帯電話を無線充電するワイヤレスチャージング機能を標準装備し、センターコンソールには“Laureus”のロゴがデザインされたバッジを装着。
また新たに、真上から自車を見ているようなトップビューなど車両周辺の状況が直感的に把握できる360度カメラシステムや前席シートベンチレーターなどを装備する“レザーエクスクルーシブパッケージ”をオプション設定している。
そのほか、C180にはISG非搭載の1.5リッター直列4気筒直噴ターボ“M264”を搭載。最高出力156PS、最大トルク250Nmの実用的アウトプットを得た上、セダン、ステーションワゴンのAMG63系を除く全モデルに、新外装色のグラファイトグレーを設定した。
また、ドライブレコーダーやLED&AMGのロゴプロジェクター、ETC2.0対応車載器なども新たにオプション設定のラインアップに追加され、セダンが463万~1433万円。ワゴンが488万~1452万円。クーペ&カブリオレは586万~1541万円となっている。
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