京都アニメーションは9月6日、2020年1月10日に予定していた映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の公開を延期すると発表した。公開日は調整中で、延期理由は「諸般の事情」によるとしている。6日は関連作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝―永遠と自動手記人形』の公開初日でもあるが、こちらは通常通り上映されている。
サイトでは、「公開を楽しみにして頂いておりました皆様にはお詫びを申し上げます」とファンに謝罪した上で、
「『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は現在鋭意制作中です。新たな公開日につきましては後日発表を予定しております。公開日の発表及び公開を迎えられました折には、皆様お誘い合わせの上、作品をお楽しみいただけますと幸いです」
と綴った。
放火事件では美術監督や小物設定の担当者が犠牲に
前売券ムビチケカードは、公開日の延期に関わらず使用できるため、「公開まで大切にお持ちください」と注意を呼び掛けた。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は暁佳奈さんの小説を原作とするアニメ。小説は、京都アニメーションが主催する「京都アニメーション大賞」で、小説部門で初の大賞を獲得した作品でもある。かつて戦争で戦っていた主人公が戦後、手紙の代筆業に就き、様々な人との触れ合いを通して感情を知っていくストーリーだ。
アニメは2018年、テレビ公開のほか、動画配信サービスNetflixで世界同時配信を行った。7月に起きた京都アニメーション第一スタジオへの放火事件では、シリーズの美術監督や小物設定の担当者などが犠牲になった。