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『最強のふたり』フランソワ・クリュゼが主演 ジャン・ベッケル監督作『再会の夏』12月公開

2019年09月06日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『再会の夏』(c)ICE3 – KJB PRODUCTION –APOLLO FILMS –FRANCE 3 CINEMA - UMEDIA

 『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼが主演を務め、『画家と庭師とカンパーニュ』の名匠ジャン・ベッケルとタッグを組んだフランス映画『再会の夏』が、12月13日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開されることが決定した。


参考:ポスターはこちらから


 本作は、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールから敬愛されたフランスを代表する監督ジャック・ベッケルを父に持ち、『クリクリのいた夏』『ピエロの赤い鼻』など、登場人物のほろ苦い戦争体験をフランスの美しい田園風景とともに描くことで知られる、86歳の名匠ジャン・ベッケルの原点回帰にして、集大成と言える最新作。フランスで最も権威のあるゴンクール賞受賞者で、国境なき医師団の創設者としても名高いジャン=クリストフ・リュファンによる史実をベースにし、モーリス・ジェヌヴォワ文学賞を受賞した同名歴史小説を映画化した。なお本作は、第一次世界大戦終結から100年を記念して製作、2018年にフランスで公開されヒットした。


 1919年、第一次世界大戦後のフランスの美しい片田舎で、主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる、戦争の傷とそれでも絶えることのない愛と信頼を描く。


 クリュゼがランティエ少佐役を、『ダリダ~あまい囁き~』のニコラ・デュヴォシェルがジャック・モルラック役を演じる。そして、劇中重要な役割を果たす名もなき忠犬を演じたのは、2016年フランス国内で「一番美しいボースロン(フランス原産でドーベルマンの原種犬)」に選ばれたイェーガー、当時3歳。一部父犬のカルマも登場しているが、わずか2頭で撮影を乗り切るのはまれなこと。ベッケル監督はこの撮影を通じてボースロンの魅力の虜となり、撮影後、家族に迎えようとしたほどだったという。


 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、美しい草原にたたずむジャックとヴァランティーヌ、そして戦争で何があったのかを解き明かしていくランティエ少佐、3人をつなぐ鍵となる一匹の犬の姿が切り取られている。 (文=リアルサウンド編集部)