トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、前戦F1ベルギーGPで好結果を残せたことは、今週末のイタリアGPに向けて心強いと語った。
ホンダはベルギーGP金曜、最新仕様のスペック4パワーユニット(PU/エンジン)をレッドブルのアレクサンダー・アルボンとトロロッソのクビアトのマシンに投入した。アルボンのマシンについてはレースは旧仕様で戦ったが、クビアトはレースまでスペック4で走り切り、19番グリッドから7位入賞を果たした。
「スパの週末には、(F2で死亡事故があり)モータースポーツ界すべての人が辛い思いをした」とイタリアGPを前にクビアトは語っている。
「僕自身のレースについてはとてもうまくいき、グリッド最後方からスタートし、7位でフィニッシュした。スパと同様にパワーが重要な今週末のモンツァに向けて、心強いパフォーマンスだった」
「イタリアGPは僕らのチームにとってホームレースであり、僕個人にとっても大事な一戦だ。僕は長い間イタリアに住んでいた。11歳のころにはもうイタリアで暮らし、学校に通い、イタリアのカートチームでレースをしていた。20歳までだから、10年間イタリアにいたことになる。だからイタリアは僕の人生において大きな部分を占める場所なんだ。この国には親しい友人がたくさんいるし、今イタリアのチームで走っている。去年はフェラーリに所属していた。だからイタリアの大勢の人たち、そしてこの国自体に感謝しているんだ」
「幼いころ、イタリアに引っ越してきた時に、これから冒険に挑むんだと思った。モータースポーツにおける野望を実現するために、イタリアへの移住は必要なことだった。当時のロシアではモータースポーツのレベルがとても低かったけれど、イタリアではやろうと思えば毎週末、カートレースができたからね。ロシアを離れるというのは大きな決断だった。僕は完全にイタリアで生活し、両親が交代で僕の面倒をみてくれた」
■「イタリアでは最新パワーユニットのパフォーマンスが助けになってくれるはず」とクビアト
「イタリアGPではこれまでいい成績を出したことがないけれど、ジュニアカテゴリー時代には何度も優勝している。すべてのコーナーが楽しくて、大好きなコースだ」とクビアト。
「先週、スパで走ってみて、僕らはもっと戦えると思った。新しいバージョンのPUが助けになってくれるはずだよ」
「シケインをうまく走る方法を知っているかどうかが、速い1周を走るための鍵になる。レズモやパラボリカといった高速コーナーも大事だね。このサーキットはコーナーが少ないから、すべてが重要だ。イタリアで皆に会うのを楽しみにしているよ」