メルセデスF1チーム代表を務めるトト・ウォルフは、モンツァのコースレイアウトがフェラーリのSF90の性質に適していることから、メルセデスには再び厳しい週末が待ち構えていると考えている。
ウォルフは、ベルギーGPを前に、スパ・フランコルシャンではフェラーリが優勢だと予想していた。ウォルフの懸念は、アルデンヌのコースでフェラーリとシャルル・ルクレールがポール・トゥ・フィニッシュを飾ったことにより、完全に現実のものとなった。
フェラーリのホームレース、イタリアGPを前に、ウォルフは再び自らのチームに対して警告を発した。
「パフォーマンスの観点から、スパでの週末は我々に多くの課題を与えた」とウォルフは語った。
「我々は予選で遅れをとった。レースペースは有望に見えたにもかかわらず、勝利を勝ち取ることができなかった」
「我々の今季マシンはストレートでは最速ではない。しかし低速コーナーおよびタイヤのハンドリング方法については、いくらかの進歩があった。だからスパから得られるポジティブな面もある」
「イタリアGPが楽な週末になるという期待はしていない。モンツァは効率的なマシンが力を発揮する、いわゆるパワーサーキットだ」とウォルフは認めた。
「今シーズン、我々のパッケージは総合的にはグリッド上で最速だが、ストレートスピードがパフォーマンス差別化において鍵となるようなコースでは、理想的なものではない」
ウォルフはまた、フェラーリの傾向について、少なくとも高速コースにおいては予選で優れたパフォーマンスを発揮するが、決勝日には苦戦していると指摘した。
「フェラーリに関して言えば、高速コースでは土曜日には無敵に見えたのに、日曜日にはそれほど強くないという場面を目にしてきた。そしてそうした日曜日こそが、ポイントを獲得できるタイミングなのだ」
「我々はイタリアでは本命にならないかもしれないが、今週末フェラーリに戦いを仕掛けるために、できる限りすべてのことをしていくつもりだ」
「モンツァは歴史的なサーキットであり、その素晴らしい雰囲気のおかげで、極めて特別なイベントとなっている。ティフォシの情熱を楽しむのに、フェラーリファンである必要はない」
「彼らは他のチームを応援しているかもしれないが、我々を突き動かすレースへの愛を共有している」
「今年のヨーロッパシーズンの終わりを告げる、イタリアでの興味深い週末を楽しみにしている」