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転職コンサルの半数「転職すべきでない人が3割以上」 自分で見極める方法は「課題を整理し、解決方法を検討」

2019年09月05日 07:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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エン・ジャパンは9月4日、「転職すべき人・現職にとどまるべき人実態調査」の結果を発表した。調査は今年8月にネット上で実施し、同社運営の「ミドルの転職」を利用するコンサルタント132人から回答を得た。

転職コンサルタントに面談を行った人のうち、転職せずに現職にとどまるべきと思う人はどれくらいいたかを聞くと、「3割以上」が50%となった。次いで、「2割」(28%)、「1割」「1割未満」(同11%)となった。

コンサルからのアドバイス「自分の軸を明確にして、いくつかのエージェントを使い分け」

現職にとどまるべき理由を聞くと、1位は「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」(77%)となった。2位以降、「転職回数が多く、これ以上の転職には大きなリスクが伴う」(39%)、「キャリアップできない理由が会社にあると思っている」「転職により実現したいことが不明確である」(同34%)などが続く。

一方、転職すべきと思う理由1位は「今後やりたいことと、転職理由に整合性がある」(59%)。2位以降は、「現職企業に将来性がない」「現職企業では、本人の希望が絶対に叶わない」(同53%)、「心身に不調が出て日常生活に支障をきたしている」(45%)と続く。

転職成功した人のうち、どのような希望を叶えた人が多いかを聞いた。上位3つは「年収アップ」(62%)、「仕事を通じた成長」(48%)、「仕事を通じた達成感」(43%)。2017年の調査と比較すると、「年収アップ」は10ポイント増え、「仕事を通じた成長」は9ポイント減った。

自身で転職の是非を見極める方法を聞くと、1位は「解決したい課題を整理し、解決方法を検討する」(59%)。2位以降「キャリアの棚卸しを行い、キャリアプランを見直す」(46%)、「コンサルタントにキャリア相談を持ちかける」(43%)と続く。転職コンサルタントからは、

「まずは自分がどうなりたいか、どうしたいかを明確にする。そうでないと、転職コンサルタントの意見だけに流されてしまうことも。自分の軸を明確に、その上でいくつかのエージェントを使い分け、適切なフォローを得るようにする」
「現企業のマイナス面だけでなく、プラス面を探してみる。とどまると言う意味ではなく、判断の秤を水平に保つ。現企業在籍期間を全て否定するのではなく、必ず学べたものはあるというスタンスで自己のキャリアを肯定的に捉える姿勢を持つ」

といったアドバイスが寄せられた。