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プロダクトデザイナーによるメンズブランド「ソウビ バイ タカシテシマ」デビュー、防護服のディテール取り入れたワークウェアを提案

2019年09月04日 19:52  Fashionsnap.com

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「ソウビ バイ タカシテシマ」2019-20年秋冬コレクション展示会の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
プロダクトデザイナーの手嶋隆史によるメンズウェアブランド「ソウビ バイ タカシテシマ(SOUBI BY TAKASHI TESHIMA)」が、2019-20年秋冬コレクションでデビューする。
>>2019年-2020年秋冬コレクション全ルックはこちらから

 手嶋はクライアントワークによるプロダクトデザイン活動と並行してここのがっこうに約3年通いファッションデザインを学んだ。2017年に自身のデザイン事務所TAKASHI TESHIMA DESIGNを立ち上げ、デビューコレクションのプロトタイプを制作。プロダクトデザインにおける実用性や機能性といった制作背景を活かしたファッションブランドとしてソウビ バイ タカシテシマのデビューを決めたという。
 ブランドコンセプトは「精神的・物理的不安や恐れから防護(プロテクト)し、装い備えること」。防護服や作業服といった実用的なウェアの雰囲気とディテールに着想し、藍染めや草木染めなど自然由来の製法や素材を取り入れながら機能性を備えた服作りに取り組んでいる。バックルやDカンといったパーツは、プロダクトデザインでも使用している3Dプリンターを用いて独自に製作している。
 デビューシーズンは「ペスティサイド(防虫・防護)」と「プリミティブジャーニー(原始への旅)」をテーマに据え、アウターやパンツ、トップス、ハーネスなど計6型を製作。アウターは2重構造で仕立て、外側の生地はジッパーで取り外すことができるほか、フードの先端にPVC素材のバイザーを取り付け、防護服のディテールを採用した。外側の生地はタイベック素材、ナイロン素材、ラミネート加工を施した不織布の3種類を用意する。パンツはワイドなストレートシルエットをデザイン。軍服や作業着で使用されるゲートル(脚絆)が付属し、脛部分に取り付けることでシルエットを変化させることができる。価格帯は4万円台~10万円台。
 コアなターゲットはアウトドアやワークウェアが好きな20代前半から30代後半。今後Tシャツなどのベーシックなアイテムを拡充する予定で、将来的に年齢に捉われない商品展開を目指すという。コレクションは年1回の発表を予定。卸先は現時点で未定だが、アパレルのセレクトショップだけではなくライフスタイル雑貨やアウトドア用品を扱うショップなどにも拡大したい考えだ。
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