トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、今週末のF1第14戦イタリアGPで、ホンダの最新版パワーユニット(PU/エンジン)を搭載する予定であると明かした。
ホンダは前戦ベルギーGPで最新のスペック4をレッドブルのアレクサンダー・アルボンとトロロッソのダニール・クビアトの2台に投入した。後にレッドブル代表クリスチャン・ホーナーは、アルボンはレースは古い仕様のもので戦ったと発言しているが、クビアトはスペック4で週末を走り切ったという。
ガスリーは今週末は自分のマシンにスペック4パワーユニットが搭載される予定だと語った。
「スパの土曜にあんなこと(注:FIA-F2ドライバー、アントワーヌ・ユベールがレース中の事故で死亡)があってからまだ数日しかたっていないので、アントワーヌのことが頭から離れない」とガスリーはトロロッソによるプレビューコメントのなかで語った。
「でも僕らはレースをするためにここにいるのだし、今週末もいつもどおりベストを尽くして走りたい」
「モンツァのサーキットが大好きだ。歴史あるサーキットであり、カレンダーのなかで最も高速なサーキットのひとつだ。ここを現代F1マシンで走ると、アドレナリンがほとばしる」
「伝統のサーキットで、いいバトルやいいレースを何度も生み出してきた。僕自身については、ここは得意で、去年はトロロッソで予想外の予選トップ10に入った。決勝では苦労したけどね」
■「新PUを搭載したパッケージのパフォーマンスを早く確認したい」とガスリー
ガスリーは、パワーユニットを交換する場合、グリッド降格ペナルティを受けるが、新型エンジンの力を借りて、できるだけ上位までポジションアップしたいと語った。
「今週末、どういうパフォーマンスを発揮できるのか、確認するのが楽しみだ。僕らはホンダの最新仕様のPUを投入してグリッドペナルティを受ける予定なので、エキサイティングなレースになるかもしれないよ。グリッド後方から戦って順位を上げていきたい」
「そうなると予選は僕に関してはそれほど重要ではなくなる。エンジニアとともにレースに集中し、新しいエンジンのパワーを活用してポジションアップできるよう、準備していく」
「このサーキットのレイアウトは、コーナー数が少なく、とてもシンプルだ。でも小さなウイングを装着し、ダウンフォースレベルを低くして、できるだけ高いトップスピードを出せるようなセッティングで走るので、その面でのチャレンジがある。ストレートで350から360km/hに達し、ハードブレーキングでコーナーにアプローチしていくんだ」
「低速シケインが2カ所ある。アスカリ、レズモ、パラボリカは走っていて爽快だ。低ダウンフォースのマシンだとリヤがスライドしやすいから、ドライバーにとってはかなり手ごわいレイアウトだ。他のマシンのスリップストリームを使うチャンスがあり、そこからすごいバトルが生まれる可能性がある」
「ここはトロロッソにとってホームレースだ。僕はここに引っ越してきて、イタリアで過ごす時間が増えているから、僕にとってもホームといえる。イタリアの皆と一緒にこの週末を楽しみたい」