9月2日、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、モトクロスライダーの国別対抗戦『モンスターエナジー・FIMモトクロス・オブ・ネイションズ2019』の日本代表メンバーを発表した。
モトクロス・オブ・ネイションズは1947年から毎年1度行われているモトクロスの国別対抗戦。各国の代表3名のライダーによって争われる団体戦だ。2019年も30カ国が参戦し、9月28~29日にオランダのTT・サーキット・アッセンの中にあるモトクロスコースで開催される。路面はディープサンドが特徴だ。
4ストローク450ccのマシンで競われるMXGPクラス、4ストローク250ccのMX2クラス、4ストローク250ccか450ccのマシンが走るMX OPENクラスの3クラスに各国1名ずつのライダーが走り、3名のライダーのリザルトを合計して競われる。
これまでの優勝回数はアメリカが25回でトップ、イギリスが15回と続く。2014~2018年はフランスチームが優勝している。
2018年はアメリカのレッドバッドで行われ、日本チームは総合22位。1990年から参戦をはじめた日本は、2000年、2003年の6位が最高位だ。
この大会に日本代表として選ばれたのは、HRCライダーの成田亮、富田俊樹、能塚智寛の3名だ。2019年日本代表チームとしての目標は『予選突破と決勝でのベストリザルト』だという。
発表会には、成田と能塚、そして芹澤直樹監督が出席し、日本代表として世界と戦う意気込みを語った。
成田は2019年、MFJ全日本選手権 IA1に参戦しており、5戦終了時点でランキング1位。これまではIAで前人未踏の160勝を達成し、12回のシリーズチャンピオンに輝いている。
モトクロス・オブ・ネイションズには1998年に初出場し、今年で10度目の出場となるベテランライダーだ。最高位を獲得した2000年、2003年にも出場しており、MXGPクラスから参戦する。
「10回目の日本代表になりました。気持ちのなかでやれるなら全体にやり遂げようという気持ちがあり、参戦することに決めました。日本人として上位でチェッカーを受けられることを証明したいので、上位を目指し頑張ります」と成田は意気込みを語った。
モトクロス・オブ・ネイションズについては「普段ライバルのライダーともアドバイスし合ったりするし、観ていて面白いと思います。250ccと450ccの混走にもなるので、スタートの位置決めや不利なライダーを良いグリッドにつけたりするチームワークがあり、難しいところもあります」とコメント。
MX2クラスに参戦する能塚は、MFJ全日本選手権 IA2の2016年チャンピオン。今季はヨーロッパ選手権EMXに参戦しており、2016年以来2度目の日本代表に選出された。
「初参戦時は速いライダーとレースをして、足りない部分と通用する部分がわかりました。今年もヨーロッパ選手権で走り、ほかの2人よりはコースの慣れはあると思います。チームジャパンでは若さで引っ張っていき、上位を目指していくので応援よろしくお願いします」
また、発表会には出席していないが、MX OPENクラスには4度目の出場となる富田がエントリーしている。今季LUCAS OIL PROMXシリーズ(AMA)に参戦している富田は、2013、2015年にMFJ全日本選手権 IA2でシリーズチャンピオンを獲得したライダーだ。
2019年のモトクロス・オブ・ネイションズは9月28~29日にオランダのアッセンで開催される。