7月に開催されたラリー・エストニアで負傷し、WRC世界ラリー選手権の欠場を余儀なくされているエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)が10月3~6日の第12戦ラリーGBで実戦復帰する。
Mスポーツ・フォードから2019年のWRCへエントリーしているエバンスは、第3戦メキシコ、第4戦ツール・ド・コルスと2戦連続で表彰台を獲得するなど、安定した成績を残していた。
しかし、そのエバンスはWRCのプロモーショナルイベントとして行われたラリー・エストニア参加中に背中を負傷。療養のため第9戦フィンランドと第10戦ドイツの欠場を余儀なくされた。
エバンスは医師など専門家から助言を受けながら回復に努めており、自身のホームイベントであるラリーGBには万全のコンディションで臨めると進言されたという。
この決定により、エバンスは9月12~15日に行われる第11戦トルコの欠場も確定。このラリー・トルコではテーム・スニネンとポンタス・ティデマンドがフィエスタWRCをドライブする予定だ。
フィンランドとドイツでエバンスの代役を務めたガス・グリーンスミスは、自身がレギュラー参戦してきた下位クラスのWRC2プロへ復帰し、新型フォード・フィエスタR5でラリー・トルコを戦う。
「専門家たちとは密接な関係を築いている。ウェールズで行われるホームイベントに出場できると聞かされて、本当にうれしかったよ」とエバンス。
「故郷のイベントを戦えることは特別なことだし、ラリーGBは毎年楽しみにしている大会なんだ。僕が初勝利を遂げた1戦だし、多くのファンがサポートしてくれる」
「100%の状態で実戦復帰することがなによりも重要だから、ラリー・トルコも欠場する。確かにフラストレーションが溜まる決断だけど、専門家たちを信頼しているし、怪我を完全に治すことが一番重要だと僕自身も理解している」
チームプリンシパルを務めるリチャード・ミルナーも「エルフィン(エバンス)の復帰時期を知ることができたことで、チームとしてもシーズン終盤戦に向けてブーストがかかるはずだ」と述べている。
「彼の体調が万全なものになるには、まだ時間が必要だ。だから彼はラリー・トルコには参戦しないが、それでも彼が2017年に勝利を遂げたウェールズで復帰できることは素晴らしい報せだよ」