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東京ディズニーランドのハロウィン限定“花嫁カチューシャ”の高額転売相次ぐ オリエンタルランド「対応策を引き続き検討」

2019年09月02日 19:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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東京ディズニーランドのハロウィンイベントに先立ち、9月2日から園内の売店などで販売が始まった限定グッズが、フリマアプリ「メルカリ」で相次ぎ転売されている。

ファンの間で「花嫁カチューシャ」、「ゴーストブライド風カチューシャ」と呼ばれており、定価1800円だが、メルカリでは2倍~3倍以上の値段で出品されている。編集部が同日18時頃に確認したところ200件以上の出品があり、取引が成立しているものも100件以上ある。

カチューシャはスモーキーな薄紫色で、ミニーの耳の形をしたもの。右耳の付け根には蜘蛛の飾りがあり、ウェディングドレスのベール部分には、蜘蛛の巣を模したデザインが施されている。

ツイッターでは同日午前、パークに足を運んだ人から「売り切れていた」「買えなかった」などの声が続出していた。公式通販サイトでは1会計につき3点までの購入個数制限があったが、正午には品切れの表示になっていた。18時の時点でも在庫切れが続いている。

「店頭に2時間並んで購入しました」「完売すると価格がさらに高騰する可能性があります」

出品者は東京都や千葉県など、ディズニーランドに近い都県に住む人が多いようだが、愛知県や新潟県からの出品もある。東京都から6000円で出品されていたものには、

「昨年即日完売した超人気商品です。棚に並んだ瞬間にすぐになくなり補充待ちに行列が出来ていた程です。なるべく綺麗で状態の良い物を選んでいます。新品未使用ではありますが、店頭に並んでいた商品の為神経質な方は御遠慮下さい」

などの注意書きがあった。ほかの出品を見ても、「店頭に二時間並んで購入しました」「大人気のため、すでに品薄です」など、人気の高さをうかがわせる文が並ぶ。3199円で取引が成立していた出品には、「完売すると価格がさらに高騰する可能性がありますので ご購入検討中の方はお早めに!!」という煽り文句が付いていた。

カチューシャは昨年の同じ時期にも類似のデザインで販売され、メルカリでの高額転売が相次いだ。そのためネットでは、ディズニーランドの転売対策が甘いという不満も多く出ている。

オリエンタルランドの担当者はキャリコネニュースの取材に対し、「転売が行われていることは認識している」とコメント。対策として、一部店舗で入店制限をしたり、入店の際に時間帯ごとの整理券を配布したりしていたという。

「同じゲストが何度も繰り返し並んで整理券を取る、整理券を他の方に譲渡するなどを防止するため、一度整理券を渡したゲストの手に証明のスタンプを押し、何度もお並び頂かないような対策はしていました」

今回の転売を受けては、

「より多くのゲストの方に商品を届けられるよう努めてはいますが、法的な見地からすると、転売はあくまで個人の所有物の売買になります。そのため、完全に規制することは難しい状況だと苦慮しています。弊社としては、対応策の継続、改善を行いながら、より効果的な対応策を引き続き検討していきます」

とコメントしている。