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世界ラリークロス第8戦:プジョー操るティミー・ハンセンが3勝目。タイトル争いは2点差で3名が並ぶ激戦

2019年09月02日 14:41  AUTOSPORT web

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2019年の世界ラリークロス第8戦を制したティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)
2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権は8月31~9月1日、フランス・ロエアックで第8戦が行われ、ティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)が2019年シーズン3勝目を飾った。

 全10戦で争われている2019年の世界ラリークロス。シリーズは8月3日決勝の第7戦終了時点で6人のウイナーが誕生する激戦となっており、シリーズチャンピオンも14点差以内で3名が争う接戦となっている。

 迎えた第8戦の舞台、ロエアックは全長1.07km、舗装路(ターマック)が33%、未舗装路(グラベル)が67%で構成されるサーキット。全車に1度の通過義務が課される遠回りセクション“ジョーカーラップ”はターン3の立ち上がりに設定された。ジョーカー通過時のロスタイムは約1.4秒だ。

 優勝したティミー・ハンセンはQ4ヒートでトップにつけると、決勝1列目グリッドを決めるセミファイナル1こそ2位に終わったものの、ファイナルで2列目グリッドを確保してみせる。

 そのセミファイナル1ではチャンピオンを争うアンドレアス・バッケルド(アウディS1 EKS RXクアトロ)が勝利。セミファイナル2ではニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20スーパーカー)が勝利し、フロントロウを占めた。

 そのほか、決勝ファイナルにはロカス・バウチスカ(ルノー・メガーヌRS)、アントン・マークルンド(ルノー・メガーヌRS)、ティミーの弟、ケビン・ハンセン(プジョー208 WRX)が進出している。

 6周のファイナルでは、スタート直後のターン1でフロントロウの2台が接触しオーバーラン。この隙を突いてティミー・ハンセンがトップ、マークルンドが2番手、ケビン・ハンセンが3番手へ浮上した。

 トップに浮上したティミー・ハンセンはリードを2秒近くまで広げた5周目にジョーカー通過義務を消化すると、トップを守ってメインコースへ合流。そのまま逃げ切り、第4戦イギリス以来となる2019年シーズン3勝目を手にした。

 2番手はファイナルラップまでケビン・ハンセンがつけていたものの、ジョーカー通過時にミスがあり、代わってマークルンドが2番手に浮上してチェッカー。ケビン・ハンセンが3位となり、ハンセン兄弟がそろって表彰台を獲得した。

 ポイントランキングではファイナルで5位に終わったバッケルドが160ポイントでトップに浮上、2点差の2位タイにケビンとティミーのハンセン兄弟が並ぶ接戦となっている。

 全10戦で争われている2019年の世界ラリークロス、最終戦直前の第9戦は9月14~15日にラトビアで開催される。