2019年F1ベルギーGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはアクシデントによりリタイアした。
5番グリッドのフェルスタッペンは、いいスタートを切ることができず、さらに直後の1コーナーでイン側のタイトなラインをとったところ、ターンインしていたアルファロメオのキミ・ライコネンと接触。ライコネンのマシンが一瞬浮き上がるクラッシュとなった。
ダメージを受けたRB15で走行を続けようとしたフェルスタッペンだが、左フロントサスペンションが壊れてオー・ルージュでコースオフ、そのままレースを終えることとなった。接触直後にふたりは無線で怒りを示していたが、この件についてペナルティは出なかった。
フェルスタッペンにとってリタイアは2019年シーズン初めて、2018年第12戦ハンガリー以来のことで、21戦続いたトップ5内フィニッシュが途切れることになった。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=リタイア
こんな形で週末を終えることになり残念だ。でも、昨日のこと(注:F2ドライバー、アントワーヌ・ユベールがレース中の事故で命を落としたこと)を考えれば、人生のなかで起こり得る最悪な出来事とはいえない。フラストレーションを感じるようなことではないよ。
スタートは失敗で、リアクションがあまりよくなかった。クラッチをリリースしたら、ホイールスピンが起きた。ターン1に向けてイン側のラインを維持して走ろうとしていたら、キミは自分が完全に僕の前に出ているものだと思ったようで、自分のラインを変えなかった。
この件について、誰も責めることはできない。彼は僕を見ていなかっただけだと思う。僕が横に並んだら、彼はターンインしていて、ふたりとももうラインを変えることができなかった。それで接触が起き、僕のマシンのトラックロッドが壊れて、オー・ルージュのバリアに向かって突っ込んでしまった。そこでレース終了だ。
こういうことは時には起こるものだが、チームにとっては本当に残念な出来事だった。来週(のイタリアGP)はもっといい仕事をしたい。
(自身の公式サイトに語り)なぜあんなひどいスタートになったのか分からないから、これから調べたい。
1コーナーに向けて前のグループよりも少しブレーキを遅らせた。それはうまくいったけれど、キミには僕が見えていなかったようで、通常のラインを保ったまま走った。大したことではない。こういうこともある。彼がわざとやったわけじゃないしね。
次のモンツァは楽ではないだろうけど、最善を尽くすよ。