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2年ぶり優勝の野左根、中須賀より上の表彰台は「素晴らしいの一言」/全日本ロード第6戦決勝会見

2019年09月01日 18:51  AUTOSPORT web

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第6戦岡山で表彰台の頂点に立った野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
全日本ロードレース選手権第6戦もてぎJSB1000クラスの決勝レースを終え、優勝を飾った野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、2位の水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)、3位の中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がトップ3会見に臨み、レースを振り返った。

■野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/決勝 優勝
「去年は台風で中止になってしまいましたが、予選ではウエットコンディションで非常に乗れていました。今回の状況は去年と全然違いましたが、ウエットコンディションは自信がありました。ドライコンディションでもテストから順調に進んでいたので、ドライでもレースをしたかったです。ひとまずは、優勝できて良かったです」

「(水野に)追いつかれたので、自分もペースを上げなければという状況でした。作戦はありませんでしたね。去年はウエットコンディションでもグリップがいい印象だったのですが、今年はウエットでのグリップがあまりよくなかったので、非常に難しかったです。自分も何度か転びそうになりましたが、なんとか耐えられました。レースは必死に逃げているだけでしたね」

「中須賀選手と戦い、しっかりと前でチェッカーを受けられたのも初めてです。ドライコンディションならもっとよかったのですが。水野選手は後輩でもあり、普段は仲もいいですし、よくしゃべります。だからこそ負けたくない。もてぎでは自分が負けていたという部分がレースを見てもあったので、今回きっちり借りを返せてよかったです」

「今回の優勝は初優勝のときよりもうれしかったです。残り5周くらいは転びそうになったので、最後まで気は抜けませんでした。その時は、正直気を抜いていたかなという部分もあったかと感じますが、本当にラッキーでした。24周は長かったですね」

「次戦のオートポリスは非常に好きなサーキットですが、鈴鹿はいまひとつ自信がないのですが、これを弾みにして、ドライでもしっかり勝てるように頑張りたいです」

「(中須賀を見下ろす形になったことについて)素晴らしいの一言です(笑)。中須賀選手が優勝のときは、それを隣で見ていましたし、チームも自分がセカンドという感じだったので、メカのみなさんには申し訳なかったです。優勝してメカのみんなが喜んでいる顔を見てすごくうれしかったです」

「(水野との戦いについて)差はありましたが、結構攻めているのに離れなかったので自分も内心辛かったです。1周目から1コーナー、2コーナーでお互いバチバチにバトルして接触寸前でした。そのなかで勝ててうれしかったですね」

「(ウイニングランのパフォーマンスについて)バーンナウトしてみたかったんです。人生初めてだったので転んだらどうしようと思っていましたが、思ったより簡単にできて、片手を放しても大丈夫でした」

■水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)/決勝 2位
「自分は今のバイク(第5戦もてぎからTeam HRCとおなじCBR1000RR SP2)に変わってからウエットセッションが初めてで、セットアップもしっかり作れていないままのぶっつけ本番という形だったので、序盤は探り探りの状態で走りました。スタートが1列目ということもあって1コーナーは飛び込んでみましたが、そのあとはどこまでペースを上げられるかわからなかったので、すぐに野左根選手に抜かれてしまいました。そのあとは野左根選手についていって、どこまで粘れるかというところでした」

「終わってみれば2位で悔しい形ではありますが、想像よりハイペースで走ることができましたし、去年の予選では一桁に入れずに終えてしまったので、今回、レースを2位で終えられたのはいい点です。トップと4秒差というのは大きな差だと思うので、今後、ウエットでのレースがあったときは今回の経験を基にトップで終えたいです。


「前回のもてぎでの2位は、悔しい気持ちとJSB1000で初めて表彰台に登れたうれしい気持ちの半々でしたが、今回は悔しい気持ちしかありません。優勝したライダーも野左根選手ということで、同じ位置を走っているライダーとして一番負けたくない相手です。そのライダーに負けたというのは他のライダーに負けること以上に悔しいので、次こそは優勝を狙います」

■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/決勝 3位
「サイティングラップを2周して、そのときに航汰が前にいました。その走りを見て『航汰が今回勝つな』と感じました。航汰はサイティングラップのなかでいい走りをしていましたし、集中して最後まで走り切れたので、本当に見事という一言に尽きますし、おめでとうと言いたいです」

「決勝は自分のなかでは精一杯走りました。そのなかでの3位ということで、もちろん悔しいです。予選ではレコードを更新できていましたし、本当はドライでレースをしたかったんですけどね。レインのなかでもレースはレースなので。レインは自分のなかで苦手意識もあるので、もう少し詰めていかなければいけないという課題も見えたので、次につながる良いレースになったと思っています」

「(レース中の高橋巧の位置について)もちろんサインボードでも見ていました。チャンピオンシップのことを考えると最低限のことはできたと思っています。前のふたりが自分より明らかに速かったですし、自分はあれが限界でした。そういった意味では3位を守るべく、途中から気持ちを切り替えて後ろとの差を見ながら走っていました。巧選手がじりじり離れていったので慌てることもなかったです。トップふたりが離れていき自分も追いかけたい気持ちとの葛藤がありましたが、過去に前を追いかけて転倒していた自分もいましたし、そういった意味では難しいコンディションのなか冷静に対処できたと思ています」

「自分に勝って喜んでくれる野左根航汰もうれしく思います。それだけ自分が高い目標であることは間違いないので、しっかりそれを継続しつつ残り2戦4レースでしっかり結果を残せるように戦っていきます」