8月31日、2019年FIA-F2第9戦ベルギーのレース1が開催された。レース開始直後の2周目に数台のマシンが絡む大クラッシュが発生しレースはここで終了した。特に酷いクラッシュを喫したファン-マヌエル・コレア(ザウバー・ジュニアチーム)とアントワーヌ・ユベール(BWTアーデン)の容体は詳細が判明次第、続報をお届けします。
目まぐるしく変わる天候からスパウェザーの異名を持つスパ・フランコルシャンで行われる第9ラウンド、土曜レース1の降水確率は0%、気温29.5℃、路面温度34.5℃、路面はドライ。規定周回数は25周で、6周目以降に一回のピットインとミディアム、ソフトタイヤの使用が義務となる。
直前に行われたF1の予選が長引いたためレース開始は予定より15分遅れの現地時間17:05となった。
前日の予選でポールポジションを獲得したのはニック・デ・フリース(ART)。2番手にセルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)、3番手にジャック・エイトケン(カンポス)、4番手に松下信治(カーリン)がつける。
ポールのデ・フリースがホールショットを奪う。松下は少し出遅れ5番手にドロップ、またF1のウィリアムズからフリープラクティス1にも参加したニコラス・ラティフィ(ダムス)が左リヤタイヤをパンクさせ戦線を離脱してしまった。
その直後2周目のオールージュを抜けた直線で2台のマシンが大破する大クラッシュが発生。ファン-マヌエル・コレア(ザウバー・ジュニアチーム)はフロントノーズとサスペンションを大破させ横転。ユベールはフロント、リヤのサスペンション、そしてエンジンがバラバラになりマシンの原型が確認できないほどの状態に。
どうやら、なんらかの理由でユベールがスピンし右のウォールに接触。その反動でマシンがコースに跳ね返ってきたことろ、オールージュを駆け上がってきたコレアがユベールの左サイドに突っ込んでしまったようだ。
さらにこのラウンドからF2へ参戦している佐藤万璃音とジュリアーノ・アレジ(トライデント)もクラッシュに巻き込まれたようで、即時赤旗が振られレースは一時中断、スパ・フランコルシャンが凍り付く。
佐藤とアレジは自力でマシンを降り、歩く姿が映し出され無事が確認された。そしてレースが中断した約5分後、FIAの裁定によりレースはここで終了と宣告された。
現地ファンのtwitterへの投稿によればコース上にレスキュー隊が駆けつけ応対に追われている様子がうかがえる。
※亡くなったドライバーに関する表記は、現地指摘に基づき「アンソニー・フバート」から「アントワーヌ・ユベール」に修正させていただきます。