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HiHi Jets、ファンを巻き込み会場を盛り上げる力 7 MEN 侍とのサマステのステージ振り返る

2019年08月31日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

HiHi Jets

 8月3日から23日まで、EX THEATER ROPPONGIにて『パパママ一番 裸の少年 夏祭り!』のHiHi Jets・7 MEN 侍公演が開催された。夏本番にふさわしい、熱気と勢いに満ちたコンサートの様子をレポートする。


(関連:Kis-My-Ft2、HiHi Jets…光GENJIから受け継がれるジャニーズのローラースケートパフォーマンス


 オープニングを飾るのは、HiHi Jetsの代表曲「HiHi Jets」。HiHi Jets以外のJr.も、何度もコンサートやテレビ番組で披露しており、ファンの間では「ジャニーズ事務所の社歌」と呼ばれるほど定番の名曲だ。間奏ではコールアンドレスポンスもあり、客席のテンションも最初からマックスに。


 その後もKis-My-Ft2の「FIRE!!!」、オリジナルのメンバー紹介ラップソング「だぁ~くねすどらごん」と盛り上がる曲が続き、「ファン参加型」をテーマに掲げるHiHi Jetsのコンサートらしい、勢いを感じる幕開けとなった。


 続いて、7 MEN 侍はタッキー&翼の「SAMURAI」をバンドで演奏。間奏のオリジナルラップが、曲の疾走感をさらに増長させる。髪のセットが乱れるくらいに頭を振り、演奏に没頭するメンバーの姿は、アイドルというよりロックバンドのようだ。


 とはいえ、声を出して盛り上げるところは盛り上げ、魅せるところはびしっと魅せる、メリハリの効いた構成こそがHiHi Jetsのコンサートの魅力。嵐の「Sugar」やKis-My-Ft2の「One Kiss」では、爽やかに息の合ったダンスで客席を魅了した。


 そしてコンサートの前半、一番の見せ場といえばやはり、赤西仁の「Christmas Morning」から「Yellow Gold」の流れだろう。


 まず「Christmas Morning」では、サングラスを付けローラースケートを履いたHiHi Jetsが、ロボットダンスに挑戦。ファンを幻想的な世界へといざなう。特に、井上瑞稀の一寸の乱れもないロボットダンスは圧巻。ジャニーズJr.歴約10年の貫禄を感じた。続く「Yellow Gold」では、和太鼓を使ったパフォーマンスを披露。EDMと和太鼓という和洋折衷の組み合わせが、独特の雰囲気を作り出していた。


 HiHi Jetsから高橋優斗、猪狩蒼弥、作間龍斗、7 MEN 侍から中村嶺亜が出演している現在放送中のドラマ『恋の病と野郎組』(BS日テレ)をテーマにしたショートコントなども挟み、コンサートはいよいよ後半戦へ。後半の見どころは、HiHi Jetsと7 MEN 侍のメンバーが、ランダムにユニットを組み披露するシャッフルメドレーだ。


 まずは井上瑞稀と佐々木大光という、ダンスが得意な2人でHey! Say! JUMPの「真夜中のシャドーボーイ」を。続いて猪狩蒼弥、作間龍斗、本高克樹、菅田琳寧、今野大輝、矢花黎がスタイリッシュにV6の「GUILTY」を披露。最後は高橋優斗、橋本涼、中村嶺亜がSexy Zoneの「スキすぎて」をパフォーマンスした。


 ここでしか観られない組み合わせのパフォーマンスに、2グループのファンは歓喜。披露した楽曲も、ジャニーズファンにとっては定番の曲ばかりで、客席は存分に盛り上がった。


 コンサートの最後には、髙橋優斗からファンに向けての“宣誓”が。


「ジャニーさんが選んでくれたこの5人で、伝説になりたい」


 真剣な表情で語る高橋の姿を、ファンも真剣に見守り、その挨拶をきっかけに、本編最後の楽曲「Eyes of the future」のイントロがかかる。今回初披露となった、HiHi Jetsのオリジナルソングだ。


 爽やかさの中に少しの切なさが混ざったメロディと、未来に向かって進んでいくまっすぐな決意を感じる歌詞は、まさに“今”のHiHi Jetsにしか歌えないエモーショナルをはらんでいた。


 HiHi Jetsは、まだ全員が10代の若いグループ。しかし、コンサートの構成力とファンを巻き込んで会場を盛り上げる力は、デビュー組にもひけをとらないように感じた。これからも5人で力を合わせて、未来に向かって前進していく彼らの姿から、目が離せない。(みずさき)