2019年F1第13戦ベルギーGP金曜フリー走行2回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6番手、アレクサンダー・アルボンは10番手に入っている。
変わりやすいスパウェザーはどこへやら、午後になっても空は晴れ渡ったまま。午後3時のFP2開始時で気温23℃、路面温度39℃と控えめなものだが、コース上でははるかに暑く感じる。
ピットオープンを待ちかねるかのように、各車がロングランへと出て行った。開始後26分の時点で、シャルル・ルクレールが1分44秒123でトップ。フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、ボッタスのメルセデス勢とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続く。ところがその直後、フェルスタッペンが「パワーがない」と無線に連絡しながらピットに戻って来た。最終シケインで、いったんエンジンが止まってしまったような異音が聞こえたとも。
その後ベッテルがセクター1、2で最速タイムを出すものの最終セクターで伸びず、シャルル・ルクレールから0.63秒差の2番手に留まった。フェルスタッペンはガレージに留まっている間にメルセデスの2台、そしてセルジオ・ペレス(レーシングポイント)にもかわされ、6番手まで後退した。アルボンはチームメイトからさらに0.379秒遅れて10番手だ。一方トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアト14番手、ピエール・ガスリー17番手。ただし両者のタイム差は、0.16秒まで縮まっている。
セッション後半のソフトタイヤでのロングランは、メルセデス2台の1分50秒台中盤のタイムがベンチマークか。一発の速さではフェラーリにかなわないが、ロングランでは安定した速さを発揮している。フェルスタッペンは1分50秒台前半のタイムを出すこともあるが、コンスタントに1分50秒台を出せずにいる。一方、ミディアムタイヤ装着のアルボンは、1分51秒台中盤で周回を重ねている。
大部分のマシンがミディアムに履き替えて周回していた終了5分前、総合5番手の速さを見せたペレスが、リヤから炎を上げながらターン8立ち上がりでストップ。セッションは赤旗中断となり、そのまま終了となった。
FP2最速はルクレール、2番手ベッテルで、FP1に続いてフェラーリが1-2を独占した。3、4番手はボッタス、ハミルトン。レッドブル・ホンダはフェルスタッペンが6番手、アルボンは10番手。大幅な車体アップデートを投入したレーシングポイントは、ペレス5番手、ストロールも8番手に付けた。トロロッソ・ホンダはクビアト14番手、ガスリー17番手だった。