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モッズブームの先駆け『さらば青春の光』、 デジタルリマスター版で40年ぶりに劇場公開決定

2019年08月30日 17:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『さらば青春の光』(c)2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film (c)1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

 『さらば青春の光 デジタルリマスター版』が、10月11日より劇場公開されることが決定し、予告編とビジュアルが公開された。


参考:映像はこちら


 1960年代のイギリス。細身のスーツにミリタリーコートを重ね、ミラーやライトで飾り付けたスクーターに跨ってロンドン近郊を走り回る“怒れる若者たち“。古い道徳を振りかざす大人たちに「NO!」を突きつけ、街を彷徨う彼らは”モッズ“と呼ばれ、全世界に広がっていった。


 本作は、停滞するイギリス社会に生きる若者たちの行き場のない怒りと疎外感、刹那的な生き様を鮮烈に描いてモッズ・ブームを引き起こした作品。『トレインスポッティング』(1996年)、『THIS IS ENGLAND』(2006年)、『ノーザン・ソウル』(2014年)に連なる英国ユースカルチャー・ムービーの原点も言える作品が、1979年の初公開以来、40年ぶりにスクリーンで上映される。


 “モッズ”たちの代表的存在だったのが、ロックバンド「ザ・フー」。ギタリストのピート・タウンゼントが当時のことを振り返って、ファンの中にいたであろう一人の孤独なモッズ少年の物語を綴った1973年のロック・オペラ・アルバム「四重人格」(Quadrophenia=映画の原題でもある)をモチーフに、ザ・フーのメンバーもエグゼクティヴ・プロデューサーとして参加。デコレーションしたベスパ(イタリアのスクーター)やフレッドペリーのポロシャツ、サイドベンツの細身のスーツに、アメリカ製のモッズコート、デザートブーツ、そして、クラブで流れるロネッツやジェームス・ブラウン、キングスメンといったR&Bなど、ファッションや音楽で自己主張したモッズたちのライフスタイルが再現されている。(リアルサウンド編集部)