ルイス・ハミルトンは、現在のドライバーラインアップを2020年も維持するというメルセデスの決定を支持している。
チームはバルテリ・ボッタスとの契約を1年延長することを決定したため、ハミルトンとボッタスのペアは2020年に4年目のシーズンをを迎えることになる。第13戦ベルギーGP開幕前の木曜日、ハミルトンはメルセデスのメディア対応に出席し、記者たちに向けて「正直に言って、これ(ボッタスを残留させること)は、チームによる賢い決断だった」と述べた。
「バルテリと僕は素晴らしい仕事上の関係を築いているし、彼は常に向上している。手ごわい相手で、とても素晴らしいドライバーだ」
「僕はまた彼と仕事をするのを心から楽しみにしているよ。彼と仕事をすることをとても楽しんでいるし、コースの内外で気が合うんだ」
「僕たちには作業をし、時間をかけて作り上げてきた素晴らしい環境がある」
「彼は(F1での経験という面では)僕より4年後輩なので、さらに向上していくだろう。もう1年一緒にやることになって嬉しいよ」
「契約できるかどうか分からないなか、彼にとってはかなりのストレスだったと言えるサマーブレイクは終わったから、(バルテリは)自分自身を可能な限りベストな状態に持っていくことに集中できる」
「今もバルテリがタイトルを獲得する可能性はある。どこまで遡るか分からないけれど、僕は毎週末に結果を出す努力をすることに集中するしかなかった」
■ハミルトン「僕たちは常にお互いを尊敬しあっている」
たしかに、ハミルトンがボッタスの前任者であるニコ・ロズベルグと組んでいた時代とは大きな違いだ。ロズベルグは、雰囲気の悪かった2016年シーズンにハミルトンを破ってタイトルを勝ち獲ったが、その5日後にF1を引退してしまった。
ボッタスと時間をともにするなかで、彼との関係が辛辣なものになるのを避けることができているのはなぜかと聞かれると、ハミルトンはすぐに冗談を交えてこう答えた。
「彼は僕より年上に見えるから、僕を見栄え良くしてくれる! 実際は、彼は僕より年下なんだけどね」
「正直なところ、本当に感情的な親密さがあるんだ。僕たちは常に互いを尊敬しあっている。特に競争の激しい時には見られないような状況だ」
「彼は朝目を覚ますと、僕に勝ちたいと思う。僕も目を覚ますと、自然と彼に勝ちたいと思うんだ。でも、僕たちは男同士として、お互いに握手をする」
「僕たちはなにか否定的なことを持ち込んで戻ることはないし、チーム内の個人を落ち込ませることもない。いつもかなり気持ちが盛り上がる感じなんだ」
「僕たちには共通することがたくさんある。彼はとても自己批判的で、それは僕も同様だ。多くの場合、僕たちはまず最初に自分たち自身を批判する。これはアスリートとして、とても素晴らしい資質だ」