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WEC:ル・マン24時間のダブルポイント制復活。最終戦で最大51点が獲得可能に

2019年08月30日 12:01  AUTOSPORT web

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8号車トヨタTS050ハイブリッドが2連勝を飾った2018/2019年“スーパーシーズン”第8戦ル・マン24時間レース
F1モナコグランプリとインディ500とともに“世界3大レース”のひとつに数えられるル・マン24時間レース。この伝統あるレースをシリーズに組み込むWEC世界耐久選手権は2019/2020年シーズン、ポイントシステムを改正しル・マンでの獲得ポイント数を通常の2倍とするダブルポイント制を復活させる。

 FIA国際自動車連盟のポイントシステムを採用するWECは、2012年の現行シリーズ設立時からル・マンでの獲得ポイントを2倍にしてきた。

 しかし、2018年から翌2019年にかけて行われた“スーパーシーズン”では、ル・マンが1シーズンに2回実施されることから、その倍数が1.5に抑えられレース勝者が与えられるポイントは38点、2位は27ポイント、3位は23ポイントとされていた。

 そんなポイントシステムが再びスポーティングレギュレーションの改正によって変更され、もうまもなくイギリス、シルバーストンで開幕する2019/2020年“シーズン8”からは再びル・マンの重要度が増すことになる。

 具体的には2017年シーズン以前、現行シリーズ当初のポイントシステムに回帰する形で優勝者に50ポイント、2位が36ポイント、3位には30ポイントというように、通常のラウンドで獲得できるポイントの2倍にあたる点数を獲得できるようになる。最大獲得ポイントはポールポジションのボーナスを加えた51ポイントだ。

 この他、シーズン8では第4戦バーレーン8時間、第6戦セブリング1000マイルでのポイントについても見直しが行われており、ふたつのロングディスタンスイベントでは通常の1.5倍のポイントを獲得することが可能となった。

 なお、今週末に開催される第1戦シルバーストン4時間や日本での第2戦富士6時間をはじめ、第3戦上海4時間、第5戦サンパウロ6時間、第7戦スパ・フランコルシャン6時間は通常のFIAポイントシステムを採用。ウイナーに25ポイント、2位18ポイント、3位は15ポイントが与えられる。