2019年08月30日 07:01 リアルサウンド
Appleは、マイク付きのワイヤレス方式イヤフォンである『AirPods』の新バージョン開発を進めており、2019年後半または2020年初めに発表される可能性があると言われている。3月に第二世代が発売されたばかりの『AirPods』だが、同社は既に次の開発へ取り組んでいるという。
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・防水などの機能アップデートには歓迎の声
Appleが最近発売した『AirPods』には、オプションのワイヤレス充電ケースと、ハンズフリーのSiriアクセスとパフォーマンス向上を可能にする新たなH1チップが含まれている。
『Business Insider』は「歓迎されるアップデートがあるものの、初代『AirPods』と大きな違いがないため、Appleが近い将来、より重要なアップグレードを計画している可能性があることを示している」としている。噂されている機能には、耐水性やノイズキャンセリングがあるという(参考:https://www.businessinsider.com/apple-airpods-3-release-date-rumors-price-2019-5?IR=T)。
『Bloombarg』によると、Appleは新しいワイヤレスヘッドフォンを来年までにローンチする可能性があり、それは新たな『AirPods』を2019年末にデビューさせることを示唆しているという(参考:https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-22/iphone-11-new-ipad-pro-16-inch-macbook-pro-airpods-3-features)。
Appleの次のバージョンの『AirPods』には、ソニーといった競合が既に提供している機能であるノイズキャンセリングが搭載されているとされる。また、防水機能もAppleの次世代の『AirPods』にもたらされるもう1つの機能であると伝えられている。『AirPods』の耐水性は、雨や汗に耐えうるように設計されているが、プールの防水には対応していないという。
・次なる『AirPods』は初の大幅な再設計、デザイン詳細は未だ不明
『9to5Mac』は、2019年の第4四半期から2020年の第1四半期の間に、新しい『AirPods』が登場する可能性があるという、TF International Securities社のアナリストであるミンチ・クオ氏の見通しを伝えている(参考:https://9to5mac.com/2019/04/24/kuo-all-new-airpods-2019-two-models/)。
『9to5Mac』によると、Appleは1つではなく2つの新たな『AirPods』モデルに取り組んでおり、これらの新たなモデルの1つは、まったく新しいデザインを備えているとクオ氏は述べている。もう1つのモデルは、現在のバージョンを更新したものだ。この見通しが正しければ、Appleが2016年に発売して以来、最初の大幅な『AirPods』の再設計になる。
『9to5Mac』は「外部デザインが同じモデルは、明らかに現在の第2世代『AirPods』と同じ価格を維持する。クオ氏が159米ドルの基本価格を指しているのか、それともワイヤレス充電ケースをあわせて販売されている199米ドルの上位モデルを指しているのかは不明だ。クオ氏が提案する2つの新しい『AirPods』モデルは、既存の159米ドルと199米ドルの価格を採用する可能性がある」としている。
内部について、Appleは両方の『AirPods』の製造方法を変更し、組み立て中の歩留まりを改善し、スペースを節約し、生産コストを削減できるシステム・イン・パッケージ・デザインに移行しているという。
これまで、Appleがワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリングと耐水性の改善に取り組んでいることが伝えられているが、クオ氏は新しいデザインの詳細への言及をしておらず、次世代『AirPods』の特定の新機能について詳しく説明していない。
・ 新色の『黒』も登場なるか?
また、『Bloombarg』とクオ氏ともに、Appleが『AirPods』に新たに黒色オプションをリリースする可能性があるとしている。これは、現在唯一、提供している白色から選択肢が増える同社初の試みになる。
スマートフォンは、世界中に広く普及し、販売台数が頭打ち状態になりつつある。Appleの主力商品であるiPhoneも近年、伸び悩み苦戦を強いられているが、伸びしろがあるワイヤレスイヤフォン市場での展開は、まだまだポジティブな状況が続きそうだ。
(Nagata Tombo)