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91歳男性の身の上話に耳を傾けるウエイター そのやりとりが温かい(米)

2019年08月29日 21:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

91歳男性の話をひざまずいて聞くウエイター(画像は『Lisa Meilander 2019年8月17日付Facebook「The elderly gentleman was seated in the booth directly across from my family as we ate dinner Saturday night at Eat’n Park in Belle Vernon.」』のスクリーンショット)
米ペンシルベニア州のレストランに1人でやってきた91歳の退役軍人の男性と、接客にあたった若いウエイターとの温かいやりとりがFacebookに投稿され拡散している。もし自分がウエイターだったら、彼と同じように行動できるだろうか…。そんなことを考えされられるニュースを『Good Morning America』『Pittsburgh’s Action News 4』などが伝えている。

ペンシルベニア州ベル・ヴァーノン(Belle Vernon)にあるレストランチェーン「イートンパーク(Eat’n Park)」に家族で来ていたリサ・メイランダーさんは今月中旬、斜め前の席に座っていた91歳のフランクさんとウエイターのディラン・ティルさんとの心温まるやりとりをFacebookに投稿した。それは概ね次のような内容だった。

「それは土曜日の夜でした…。フランクさんがレストランに入ってきたところは見ていなかったのですが、私たちの席のウエイターでもあったディランさんがひざまずいているのに気付きました。ディランさんは私たちの斜め前の席にいたフランクさんと目の高さを合わせて、注文を取ろうとしていたのです。フランクさんは『補聴器を家に忘れてきてしまって、耳がよく聞こえないんだ』とディランさんに謝ると、戦争で耳が聞こえなくなってしまったことを話し始めました。次から次へと話したいことがたくさんあったのでしょうね。ディランさんはそんな彼の話を嫌な顔もせず、真剣に辛抱強く聞き入っていました。」

「そのうちフランクさんは『話し過ぎてしまったね。今は独りで暮らしているから、人と話をすることがあまりなくてね』と謝ったのですが、ディランさんは『話を聞くことができて楽しかったですよ』と笑顔で応えていました。ディランさんはその後、フランクさんの注文の手助けをしてキッチンへと戻っていったのですが、その時の温かいやりとりに胸がいっぱいになってしまいました。」

「私はフランクさんの食事代を支払おうと思ったのですが、私の近くに座っていた他の男性がディランさんを呼び止め、フランクさんの会計を代わりに支払いたいと申し出ていました。彼らの話を聞いていた人が他にもいたのです。でもディランさんは『もうフランクさんの会計は済ませていますよ』と男性に伝えていました。」

「しばらくするとフランクさんが食事をしているテーブルにディランさんが戻ってきて、こう聞いたのです。『今、休憩中だから、あなたが食事をしている間、一緒に座ってもいいですか』ってね。2人は私たちがレストランを出る時もまだ話をしていました。彼らのテーブルの近くに座っている人はみな笑顔でしたよ。胸を打たれる光景でした。」

「若い世代の嫌な話ばかり耳に入ってきますが、あのシーンは実に清々しいものでした。もし私があの場で働いていたら、ディランさんと同じように親切にできただろうか…と考えたりもしました。一つだけ確かなことは、ディランさんのサービスは素晴らしいということです。」

この投稿は反響を呼び、ディランさんは地元ニュースのインタビューを受け、次のように明かしている。

「フランクさんはあの時とても感傷的になっていて、戦争のことを話している時は泣いていたのです。私はすぐ泣くタイプではないのですが、彼の話にもらい泣きしそうでした。自分がしたことは特別でもなんでもなく、当然のことをしたまでですよ。」

ちなみにフランクさんの食事代を支払ったのもディランさんだそうで、ディランさんは「またフランクさんが来てくれたら嬉しいですね」と笑顔で語った。

画像は『Lisa Meilander 2019年8月17日付Facebook「The elderly gentleman was seated in the booth directly across from my family as we ate dinner Saturday night at Eat’n Park in Belle Vernon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)