メルセデスF1チームは8月29日、2020年のレギュラードライバーとしてバルテリ・ボッタスを引き続き起用することを正式に発表した。
フィンランド出身のボッタスにとって28日は30歳の誕生日。チームはその翌日に彼の残留を発表した。
メルセデスは、「2020年に向けてバルテリ・ボッタスとのオプション契約を行使した」と発表、チーム代表トト・ウォルフは「少なくともあと1シーズン、彼がチームに残ることをうれしく思う。彼がさらに自身のレベルを向上させることを期待している」と発言した。
ボッタスは2013年にウイリアムズからF1デビュー、2017年、ニコ・ロズベルグの引退に伴い、メルセデスに加入した。この年はランキング3位、2018年は5位、今季は12戦終了時点でルイス・ハミルトンに次ぐ2位につけている。
2019年は序盤は好調で、最初の5戦のなかで2勝を挙げ、2位を3回獲得した。しかしそれ以降優勝から遠ざかっており、ドイツではリタイアによりノーポイント、ハンガリーでは8位に終わっており、残留に懸念が生じていた。
ウォルフ代表は、サマーブレイクの間にハミルトンの来季チームメイトとしてボッタスと現在のリザーブドライバーであるエステバン・オコンのどちらを選ぶかを決断するつもりであると発言していた。
今回、ボッタスとの契約についてウォルフ代表は「2019年に向け、我々はバルテリに対し、2018年序盤以上の強さを求めた。彼は今年序盤に非常に印象的なパフォーマンスを発揮し、これを達成した」と説明している。
「過去2シーズンの選手権での成功において、彼は欠くことのできない存在であり、ルイスとのチームワークは理想的なものである」
ボッタスは「僕の目標はF1ワールドチャンピオンになることだ。理論上、そしてこのチームと共に過ごした経験から、それを2020年に達成するにはメルセデスがベストの選択肢であると確信している」と語った。
「今シーズンはまだ9戦残っており、毎戦向上し続けるという強い決意を固めている」
メルセデスの育成ドライバーで今季F1レギュラーシートを失ったオコンは、2020年に同チームからF1に復帰することを期待していたはずだが、結局チームはボッタスを残すことを決めた。オコンは来年ルノーと契約を結ぶという推測が高まってきている。