レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソにF1パワーユニットを供給するホンダが、2019年第13戦ベルギーGPで、4台中2台に新仕様のスペック4パワーユニット(PU/エンジン)を投入することを明らかにした。
ホンダは、レッドブルに移籍したばかりのアレクサンダー・アルボンとトロロッソのダニール・クビアトのマシンに、金曜からスペック4を投入する予定だという。今回のアップグレードはパフォーマンスと信頼性両面での向上を図ったものであるということだ。
ホンダはシーズン後半戦序盤、ホームグランプリの日本GP前に、新スペックのパワーユニットを投入するものと以前から予想されており、その時期がいつになるのかに注目が集まっていた。
今回のスペック4投入は、パワーユニットの年間基数制限を超えての交換になるため、両マシンはグリッドペナルティを受けることになる。
「2週間のF1サマーブレイクを終え、いよいよ後半戦の戦いが始まります。また、欧州ラウンドも、後半戦の幕開けベルギーGPと続くイタリアGPの2戦を残すのみとなってしまいました」とホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治氏は、ベルギーGPのプレビューリリースにおいてコメントしている。
「シーズン開始から中盤戦に向けて我々のパフォーマンスが向上し、コンペティティブなレースを展開することができました。ここからさらにパフォーマンスを向上させ、両チームともいい流れを維持して後半戦も戦っていきたいと思います」
「今回の舞台となるスパ・フランコルシャンはカレンダーの中でも全開率が高くオールージュを駆け上がる長いストレートが特徴のサーキットです。森の中に設置された7kmにもおよぶ全長とアップダウンに富むコースレイアウトが魅力です」
「今回は、パフォーマンスと信頼性両面で向上を図った新仕様のPU、スペック4をアストンマーティン・レッドブル・レーシングのアルボン選手と、レッドブル・トロロッソ・ホンダのクビアト選手に、金曜日より投入する予定です。新PU投入でグリッド降格ペナルティの対象となりますが、パフォーマンスの改善により今後さらに上位を争う位置でレースができればと思っています」
「なお、今回から(ピエール・)ガスリー選手とアルボン選手がチームを変わりますが、両ドライバーが新たなステージにおいてもベストな結果を残せるように今まで同様、我々も全力でサポートを続けます。レギュレーションに従い、これまでのレッドブルでのガスリー選手のPU使用基数をアルボン選手が引き継ぎ、逆にトロロッソでのアルボン選手の使用基数をガスリー選手が引き継ぐかたちになります」