Audi Team Hitotsuyamaは、Audi Sportが提供するセットアップデータをもとに、ピレリタイヤ用のセッティングをマシンに施して予選に臨みました。ピカリエロ、富田、ライアンの順にタイムアタックし、ピカリエロが2分02秒760、富田が2分02秒678、ライアンが2分03秒259をマークし、各セッションともに上位20位入り。6分08秒697の合計タイムも16番手で、難なくポールシュートアウトに進出しました。そして、午後5時35分からのポールシュートアウトはライアンが担当。2分1秒579のタイムで18番グリッドとなりました。
P1 #42 BMW Team Schnitzer アウグスト・ファーファス/マーティン・トムチュク/ニコラス・イェロリー P2 #25 Audi Sport Team WRT ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・バンスール/フレデリック・ヴェルヴィッシュ P3 #34 Walkenhorst Motorsport クリスチャン・クログネス/ニッキー・キャッツバーグ/ミッケル・ジェンセン
P18 #21 Audi Team Hitotsuyama リチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ
決勝 SUZUKA 10Hでは1回のドライビングスティントが原則最大65分と規定されており、9回ストップの10スティントが基本になります。Audi Team Hitotsuyamaも10スティントの予定で、まずはピカリエロにスタートを委ねました。
その後、富田に交替した第2スティントでは、接触の影響からか右フロントタイヤの内圧が徐々に低下していってしまうトラブルが発生。思うようにペースが上がらないマシンを予定よりも早めにピットに戻すことになりました。さらに、破損した部分がタイヤに干渉するのを防ぐために、パーツを取り外すといった作業を行ったために、ここでも約30秒をロス。この序盤のタイムロスにより、Audi Team Hitotsuyamaの21号車は30番手近くまで大きくポジションを落としてしまいました。
P1 #25 Audi Sport Team WRT ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・バンスール/フレデリック・ヴェルヴィッシュ P2 #999 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing マロ・エンゲル/ラファエル・マルセロ/マキシミリアン・ブーク P3 #912 Absolute Racing デニス・オルセン/マット・キャンベル/ダーク・ヴェルナー
P17 #21 Audi Team Hitotsuyama リチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ
チーム代表 一ツ山亮次のコメント まずは、Audi Sport Team WRTの優勝、おめでとうございます。毎ラップ予選アタックをしているかのような圧巻の走りで、素晴らしかったです。日本勢よりも1.0秒から1.5秒速いペースで周回を重ねる走りは、悔しいですがいまのわれわれには真似のできないものです。彼らはタイヤの使い方、ペースを上げるタイミング、ライバルのウィークポイントなど、このシリーズを知り尽くしていると感じました。
われわれAudi Team Hitotsuyamaが2度目のSUZUKA 10Hに挑むにあたっては、SUPER GT勢でトップ、総合でも表彰台を目指していました。しかし、いざ走り始めると、海外勢のペースについて行けないことがわかりました。日本勢に比べて、この1年間で海外勢の進化がはるかに上回っていたのです。そんな状況でも、とにかくベストを尽くし、SUPER GT勢ではトップを獲るということを目標にしていましたが、残念ながら接触にともなうドライブスルーペナルティと、接触部分の修理などもあって、レース序盤に勝負権を失うことになってしまいました。