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佐藤健と田中裕子が目力を込めて見つめ合う 白石和彌監督最新作『ひとよ』場面写真公開

2019年08月29日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ひとよ』(c)2019「ひとよ」製作委員会

 白石和彌監督最新作『ひとよ』の場面写真が公開された。


参考:筒井真理子×市川実日子の濃密な関係 『よこがお』は2人の女性の“恋”を描く


 本作は、『凶悪』『孤狼の血』『凪待ち』の白石監督が手がけた人間ドラマ。どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件が、母親とその子どもたち三兄妹の運命を激変させる。心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続ける。


 15年前の事件に縛られ家族と距離を置き、東京でフリーライターとして働く次男・雄二を佐藤健が演じる。町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹役を鈴木亮平、事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子役を松岡茉優、そして、15年ぶりに三兄妹のもとへと帰ってくる母親・こはる役を田中裕子が演じる。


 主演の佐藤は、フリーライターとして働く稲村家の次男・雄二を演じるにあたり、初めて無精ヒゲを生やし、ヘアスタイルは無造作にかき上げたオールバックと、これまでにない“やさぐれ感”を醸し出す。緊迫した表情でシャツ姿の男につかみかかる様子を収めたカットをはじめ、どのカットでも眉間にしわを寄せ、鋭い眼差しでピリついた様子を見せる。


 一方、田中が演じたのは、子供たちの幸せを守るため、愛する夫を手にかけてしまうも、15年ぶりに帰って来る母・こはる。互いに神妙な面持ちで雄二と向き合っているカットは、彼がこはるに15年分の想いをぶつけて詰め寄るシーン。撮影時は、演じる佐藤と田中の目力の強さがあまりに印象的だったため、白石監督がモニター越しに思わず「吸い込まれそうだ……」と漏らしたという。


 また、NHK大河ドラマ『西郷どん』で西郷隆盛を演じ、来年は映画『燃えよ剣』で新選組の局長・近藤勇役に決定しているな鈴木は、これまでとは異なり、吃音が原因でコミュニケーションに苦手意識を持つ役で、新たな一面を披露している。松岡が演じるのは、美容師になる夢を諦め、スナックで働く長女・園子。松岡は毛先をブリーチした明るい髪色にし、あか抜けきらない雰囲気を醸し出す役作りで、撮影に臨んだ。


 その他にも、来年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』への出演が決定した佐々木蔵之介や、白石監督作品への参加が通算9作目となる音尾琢真、主演映画『よこがお』が公開中の筒井真理子、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズの浅利陽介、『大和カリフォルニア』の韓英恵、『孤狼の血』に続き白石組へ2度目の参加となるMEGUMI、そしてバラエティで引っ張りだこの千鳥・大悟など、多彩な面々が出演する。(リアルサウンド編集部)