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渡辺謙主演の舞台『ピサロ』来年3月上演 PARCO劇場オープニング第1弾作品

2019年08月28日 19:50  CINRA.NET

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『ピサロ』ビジュアル
渡辺謙主演の舞台『ピサロ』が2020年3月13日から東京・渋谷のPARCO劇場で上演される。

2020年3月にグランドオープンするPARCO劇場のオープニング作品第1弾として上演される同作は、『アマデウス』などで知られる劇作家ピーター・シェーファーによる戯曲。太陽を父とし2400万人を従えるインカの王アタワルパを、成り上がりのスペイン将軍ピサロとならず者167人が生け捕りにしてしまうというあらすじだ。

渡辺謙はピサロ役にキャスティング。演出はウィル・タケットが手掛ける。なお同作が1985年にPARCO劇場でテレンス・ナップの演出、山崎努の主演で上演された際に、渡辺謙はアタワルパ役で出演している。

渡辺謙は「この作品は我々人類が繰り返している異文化の衝突が描かれています。その『衝突』が起きた時『おまえはそこでどう生きるんだ、どう感じるんだ』とピーター・シェーファーは問い続けているのではないでしょうか。俳優としても一人の人間としてもどう生きるんだと、問われている気がしてなりません。もう一度自分を更地に戻して、そこから自分の中にあるものを自身に問う旅になるような気がします」とコメント。チケットの販売は11月23日からスタートする。

■渡辺謙のコメント
『ピサロ』は35年前に山崎努さんとご一緒させていただきました。俳優を一生の仕事としてやっていく覚悟が決まった舞台でした。当時、山崎努さんに何度もぶつかっていっては、弾き飛ばされることを繰り返したことを思い出します。その経験がそれ以降の仕事でも、押し寄せてくるものにただ立ち向かっていく、そんな自分のスタイルを今でも変えずにいられているのだと思います。
デビューもここ「下谷万年町物語」でした。そして14年ぶりに舞台に戻ったのも、ここPARCO劇場での「ホロヴィッツとの対話」でした。ここでの舞台は常に自分にとって俳優人生のエポックな劇場なのです。今年60歳という人生の節目に、新生PARCO劇場で再びこの戯曲に立ち向かえることを運命だと感じています。もう一度Rebornするためにこの作品があるような気がしています。前回の舞台とは時代も変わり、全く違う作品になっていくと思います。きっと今まで味わったことのない芝居づくりが、これから待ち受けているような予感がしています。
この作品は我々人類が繰り返している異文化の衝突が描かれています。その「衝突」が起きた時「おまえはそこでどう生きるんだ、どう感じるんだ」とピーター・シェーファーは問い続けているのではないでしょうか。俳優としても一人の人間としてもどう生きるんだと、問われている気がしてなりません。もう一度自分を更地に戻して、そこから自分の中にあるものを自身に問う旅になるような気がします。