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映画『楽園』主題歌は上白石萌音×野田洋次郎の楽曲“一縷”、予告編も公開

2019年08月28日 19:50  CINRA.NET

CINRA.NET

上白石萌音と野田洋次郎
瀬々敬久監督の映画『楽園』の本予告編、本ポスタービジュアル、主題歌情報が公開された。

10月18日公開の同作は、『悪人』『怒り』などで知られる吉田修一の小説『犯罪小説集』が原作。未解決の幼女誘拐事件をきっかけに孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡、ある行き違いから孤立を深めて狂気に転落していく善次郎の3人と、2つの事件が交錯するというあらすじだ。豪士役に綾野剛、紡役に杉咲花、善次郎役に佐藤浩市がキャスティング。

主題歌には、野田洋次郎(RADWIMPS)が作詞・作曲・プロデュース、上白石萌音が歌唱を担当した“一縷”を起用。野田と上白石は『君の名は。』以来、約3年ぶりのタッグとなる。

上白石は「洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです」とコメント。

また野田は「萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした」と述べている。

“一縷”を使用した本予告編では、殺人の容疑をかけられた豪士が罵声を浴びるシーンや、紡が柄本明演じる失踪した少女の祖父・藤木五郎に「どうしてお前が生きてる」と言われる場面に加えて、集落の人間から村八分にされる善次郎、村上虹郎演じる紡に思いを寄せる野上広呂の姿、「信じた人は、殺人犯なのか」というナレーションなどが確認できる。

本ポスタービジュアルには「ひとすじの光を君にみた――」というコピーと共に、豪士、紡、善次郎らの姿が写し出されている。

■上白石萌音のコメント
初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。
まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。
「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。
映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。

■野田洋次郎(RADWIMPS)のコメント
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。
悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。
その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。
萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。
「楽園」という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。