ハースのロマン・グロージャンは、今週末のF1第13戦ベルギーGPにおいて、チームメイトのケビン・マグヌッセンと同様に現行スペックのマシンを使用する予定だ。
サマーブレイクを迎える前に、ハースはマグヌッセンのマシンへのアップグレードを継続する一方で、グロージャンのマシンを開幕戦仕様の空力パッケージに戻した。そのようにパッケージを分けることで、チームはふたつのスペックの比較が可能になった。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、「スパにはアップグレード版のマシンで臨むが、それは(最初に)第11戦ドイツGPで走行したものだ」と明らかにした。
「我々はそのマシンからかなり多くのことを学び、いくつかのコンポーネントを変更することでマシンを改善しようとした。両方のマシンが同じスペックになり、うまくいけば我々はそこからさらにまた学ぶことができる」
ハースでは開発を徐々に縮小し、チームは段階的にそのリソースを2020年のマシンに向けて切り替えていくという。しかしながら現行マシンの理解を深めることは、来年のデザインのためには不可欠だ。
「部分的にではあるが、すでに焦点は2020年のマシンに切り替わっている」
「2019年仕様のマシンの開発規模を縮小していくなかで、風洞で何を見出すことができるか確認し、アップグレードをさらに投入できるか考える必要がある。まだ分からないが」
ハースはコンストラクターズランキング9位のチームとしてベルキーGPの週末迎えるが、ランキング5位のトロロッソ・ホンダとの差はわずか17ポイントだ。この差はF1の中団グループで起きている激しい争いを、改めて浮き彫りにしている。
シュタイナーはシーズン後半で順位が急上昇することを見込んではいないが、いくらか順位を上げる可能性については否定していない。
「いろいろなことが起こり得るが、我々のマシンはレースでパフォーマンスを発揮できていないので、難しい状況だ。パフォーマンスを発揮してこそ、ポイントを獲得できるのだ」
「それでもなお、我々はできる限りの結果を得られるように精一杯の努力をする。うまくいけば、さらに良い結果を出すことができるはずだ。その後で我々がランキングのどこに落ち着くのかが分かるだろう」