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京都造形芸術大学が京都芸術大学に改名へ、「名称が酷似」と京都市立芸術大学が法的措置検討

2019年08月28日 15:32  Fashionsnap.com

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京都造形芸術大学の公式サイトより
学校法人瓜生山学園が運営する京都造形芸術大学が、2020年4月1日から大学名を「京都芸術大学」に変更すると発表した。しかし京都市立芸術大学が「名称や略称が酷似しており、混乱を招く恐れがある」と声明を公表。京都市長の門川大作氏も名称の再考を促すなど物議を醸している。

 名称変更は、京都造形芸術大学が2021年4月1日に開学30周年を迎えるにあたり策定した将来構想「グランドデザイン2030」の一環。発表資料では、略称として「瓜芸(うりげい)」や「KUA(ケーユーエー)」を使用すると注意書きを添えている。
 京都市立芸術大学は、1880年に日本初の公立の絵画専門学校として開設された京都府画学校を母体とする日本で最も長い歴史を持つ芸術大学。「京芸」や「京都芸大」といった略称で、受験生および在校生、卒業生、市民などに親しまれている。
 同大学は京都造形芸術大学側に名称変更の中止を再考するように呼びかけていたが、聞き入れられなかったという。引き続き協議を続ける意向を示しているが、当事者間での解決が難しい判断した場合は法的措置も含めた対応を取るとしている。また、門川氏は「大学が新たに名称を変更される場合は、既存の大学と混同しないよう、明確に識別できるようにすべきであります。京都造形芸術大学におかれては、今一度新しい名称を再考され、両大学が共に伝統と文化を継承し、発展していくことを望みます」とコメントしている。
 京都造形芸術大学の新名称についてはSNSでも様々な意見が挙がっており、同大学が略称として提唱している「瓜芸」と「KUA」に対しては「分かりづらい」や「使わないだろう」といった否定的な意見が相次いでいる。
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