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伊勢丹新宿店本館婦人靴売り場と宝飾売り場が7年ぶりにリフレッシュオープン、フィッティングやレコメンドサービスを拡充

2019年08月28日 13:52  Fashionsnap.com

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伊勢丹新宿店本館2階=婦人靴売り場「FITTING LAB」 Image by: FASHIONSNAP.COM
三越伊勢丹ホールディングスが8月28日の今日、伊勢丹新宿店本館2階=婦人靴売り場と4階=宝飾売り場をリフレッシュオープンした。2フロアのリフレッシュオープンは2012年11月以来7年ぶり。新たなフィッティングサービスの導入やアテンドサービスの拡充で、既存のロイヤルカスタマーに加え若年層および新富裕層といった顧客層の拡大を図る。
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 婦人靴売り場は1.2倍に増床し、トレンド性を発信する自主編集売り場を増設。売場デザインでは、これまでブランド毎に設置していたしきりを撤去し、ブランドを横断した商品の比較購買を促すという。フロア全体で12ブランドの取り扱いを開始したほか、新たな試みとしてデンマーク発のコンフォートシューズブランド「エコー(ECCO)」による3Dプリンターで作る革新的シューズ「クアントゥー(QUANT-U)カスタマイゼーション・プロジェクト」の女性向けコーナーを世界で初めて常設。店頭で足型を測定し、その場でシリコン製のミッドソールが制作できる。計測料金は2万7,000円で、ミッドソールの作成料が2万7,000円。ミッドソールを装着するシューズ本体の価格は2万8,080円で、一足あたりの価格は7万6,000円(いずれも税込)で販売する。
 リフレッシュオープンに際して、最適なサイズをレコメンドするエリア「FITTING LAB」を新設するとともに、売場と連動した機能を持つアプリ「your FIT 365」の提供を開始。店頭の3D足形計測機で足のサイズを測り、タブレット端末で最適なサイズのシューズから好みの素材やカラー、ヒールの高さなどを絞り込み、シューカウンセラーによるフィッティングを受けることができる。アプリでは店頭で計測したデータを登録でき、オンラインでの購入時および店頭で対象商品のバーコードを読み取ることで最適なサイズが提案される。提供開始時は計1,000種類のシューズが対象で、今後対象ブランドの拡充を予定。パーソナライズされた商品提案と実店舗での接客を組み合わせ、購買満足度を向上させるという。
 宝飾売り場は、同階で営業していたウォッチショップが5階に移転したことで、1.5倍に増床。フロアデザインには白と黄金の大理石などを使用し、ラグジュアリーな環境を演出した。オートクチュールジュエラー「レポシ(REPOSSI)」の日本初となる直営ブティックや「ウェレンドルフ(Wellendorff)」「アッシュ・ペーフランス ビジュー(H.P.FRANCE BIJOUX)」「ロビンソン・ペラム(Robinson Pelham)」といった新規ブランドを追加したほか、ブランド横断でジュエリーを提案する「ジュエリーアテンドサービス」「ブライダルリングアテンドサービス」「トレジャーハントサービス」といった専門スタッフによる接客サービスの提供を開始。ラグジュアリーな購買体験をこれまでのロイヤルカスタマーに加えて若年層やジュエリー初心者向けにも提供することで顧客の拡大に繋げる。上顧客に対しては予約制の専用ルームを開設し、1,000万円レベルのハイジュエリーのラインナップを拡充。またメイド・トゥ・オーダーゾーンではルース(裸石)を使って1からジュエリーを作ることができるコーナー「イセタン ルース ストーン セレクション(Isetan Loose stone Selection)」を新設した。要望に応じてデザイン画に起こし、1から作り直すことも可能なジュエリーのリペア&リフォームサービスも展開する。なお「カルティエ(Cartier)」は9月中旬、「ブシュロン(BOUCHERON)」は9月下旬から10月上旬にリフレッシュオープンする予定。
 同社は2019年度の戦略として、約100億円をかけて伊勢丹新宿店本館と日本橋三越本店(第2期)、銀座三越のリモデルを推進。伊勢丹新宿店は今年3月にメンズ館の大規模リモデルが完了し、6月にウォッチショップをリフレッシュオープンした。今後本館1階の化粧品フロアを2階まで拡大する予定で、9月上旬から順次リフレッシュオープンし、11月20日に完了する。
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