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ソニー、卓球“Tリーグ”にビデオ判定システムを提供 スーパースロー映像や打球回転数分析を支援

2019年08月28日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

判定に使われる映像のイメージ(ネットイン時)

 ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社(以下、ソニー)は、卓球の国内リーグ『Tリーグ』のイメージングテクノロジーパートナーとして、8月29日から始まる2019-2020シーズンに、ビデオ判定システムをはじめとする映像関連技術を提供することを発表した。


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 今回Tリーグに導入されるビデオ判定システム「リプレイチャレンジ」は、サービスが相手コートに入る際にネットに触れたかどうか(ネットイン)、そして、打ったボールが台の縁と側面のどちらに当たっていたか(エッジボール)の判定用として、8月29日に東京・立川市のアリーナ立川立飛で開催される男子開幕戦、翌30日に大阪市のエディオンアリーナで開催する女子開幕戦および、2020年3月に開催予定の男女プレーオフ ファイナル本シーズンの開幕戦および最終戦で試験運用される。


 撮影に使用されるのは、XDCAM™メモリーカムコーダー『PXW-Z90』1台とコンパクトデジタルスチルカメラ サイバーショット®『RX0 II』4台で、サッカーのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)等に採用実績のあるソニーの子会社Hawk-Eye Innovations Inc.(以下、ホークアイ)の審判判定補助システム“SMART Replay(スマートリプレイ)”で迅速に表示され、試合の適正な進行を促進する。このようなビデオ判定システムの卓球への導入は、日本国内では初めてのこととなる。


 また、シーズン中の一部の試合では、スーパースローモーション映像の撮影を支援。4Kで最大8倍速、フルHDで最大16倍速のスローモーション映像の収録が可能なマルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-4800』で試合を撮影し、インターネットを通じてライブ配信される公式映像に組み込むという。


 シーズン後半からは、選手が打った瞬間のボールの毎秒当たりの回転数を計算・分析するソフトウェアを提供し、スーパースローモーション映像内で回転数を表示する取り組みも始まる予定。ラケットや球の動き、また戦術といった、人の目では追いきれなかったり、認識ができなかったりする卓球の魅力を視聴者に伝えていく。(リアルサウンド編集部)