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綾野剛主演映画『楽園』、主題歌は野田洋次郎と上白石萌音のタッグ 楽曲使用した本予告も公開

2019年08月28日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

野田洋次郎と上白石萌音

 10月18日に公開される映画『楽園』の主題歌が、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュースし、上白石萌音が歌唱する「一縷(読み方:いちる)」に決定。あわせて本予告とポスタービジュアルが公開された。


【動画】映画『楽園』本予告映像


 本作は、ベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が映画化したヒューマンサスペンス。12年前に起きた幼女誘拐事件をきっかけに、被害者の親友だった少女・紡、容疑者の青年・豪士、限界集落で暮らす男・善次郎、それぞれの人生が交錯していく模様を描く。主人公・豪士を綾野剛、紡を杉咲花、善次郎を佐藤浩市が演じる。


 公開された本予告では、殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士と、「どうしてお前が生きてる」と心無い言葉をかけられる紡、そして集落の人間から村八分にされる善次郎のの3人がもがき苦しみ、感情をむき出しにする姿が描き出される。本ポスターでは、3人がどこかを真剣に見つめる表情と怯える表情が切り取られている。


 本予告で使用されている主題歌「一縷」は、野田が初めて上白石に楽曲を書き下ろした楽曲。野田は3年前に上白石がヒロイン役の声優を務めた『君の名は。』の主題歌を担当し、そのひとつであるRADWIMPSの「なんでもないや」を上白石はカバーしていた。


■コメント
・上白石萌音
初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。


・野田洋次郎
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。『楽園』という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。


(リアルサウンド編集部)