リスクモンスターは8月26日、「100年後も生き残ると思う平成生まれの日本企業」の調査結果を発表した。調査は7月にインターネット上で実施。20~60代の男女1000人から回答を得た。
1位は「楽天」(40.0%)で、2位は「ヤフー」(31.1%)、3位は「LINE」(13.4%)とトップ3をインターネット付随サービス業が独占した。以降は「クックパッド」(8.7%)、「ぐるなび」(5.0%)が続いた。
「メルカリ」、「ディー・エヌ・エー」など上位20社のうち情報通信業が11社
楽天を選んだ理由としては、
「世界的なクラブチームのスポンサーになっているから」(男性30代)
「経営者が、若くして会社を立ち上げ、グローバルな展開をし、とどまる所を知らない感じがします」(女性60代)
「事業内容の多様性とフレキシブルさ。現在と大きく異なってゆくかもしれないが、その時の時代。時期が求めるビジネスを探し展開していると思う」(男性60代)
といった意見が挙がった。
上位20社でみると、インターネット付随サービス業が6社(楽天、ヤフー、LINE、クックパッド、メルカリ、サイバーエージェント)、情報サービス業が5社(ぐるなび、マクロミル、弁護士ドットコム、ディー・エヌ・エー、ガンホー・オンライン・エンターテイメント)と、情報通信業が11社を占める結果となった。
創業22年の楽天、創業100年を超える日清食品やヤマト運輸を純資産で上回る
「100年後も生き残ると思う平成生まれの日本企業」で重視するイメージを聞いたところ、1位は「技術力」(33.2%)で、2位が「ニーズ」(31.2%)、3位が「独創性」(30.8%)となった。「技術力」を最も重視するのは、第1回~第5回のアンケートと同様だ。
第1回~第5回のアンケートでは、純資産額が1兆円を超える企業が上位20社中14社あったのに対し、今回のランキングでは、純資産額が1兆円を超える企業は1社もランクインしなかった。
一方、「楽天」や「ヤフー」は、日清食品やヤマト運輸など業歴100年超の企業を上回る純資産額を計上している。最長業歴が30年の平成創業の企業でも、100年企業を超える純資産額を確保できていることがわかった。調査を実施したリスクモンスターは、
「平成創業企業において『100年後も生き残る』と考えられている企業像とは、『最先端技術など高い技術力を駆使し、時代のニーズに応える独創性の高いサービスを展開する企業』といえるでしょう」
とコメントしている。