フォルクスワーゲングループは8月27日付けで、長年フォルクスワーゲングループのCEO、会長を務めたフェルディナント・ピエヒが亡くなったと発表した。享年82。フォルクスワーゲンはもちろん、モータースポーツ界からも追悼のメッセージが寄せられている。
オーストリア出身のフェルディナント・ピエヒは、ポルシェ創業者のフェルディナント・ポルシェの娘であるルイーゼの子として生まれ、技術者、経営者として活躍。ポルシェ退社後、1972年にアウディに加わり、WRC世界ラリー選手権での技術革新を生んだ『アウディ・クワトロ』の技術担当責任者を務めた。
その後、1993年にフォルクスワーゲングループの会長に就任。アウディをプレミアムブランドとして押し上げたほか、ベントレー、ランボルギーニ、ブガッティ等をグループへ統合。2015年までフォルクスワーゲングループでの任にあたった。
フォルクスワーゲンは27日付けで、「フォルクスワーゲングループは長年のCCEOで、会長を務めたフェルディナント・ピエヒ博士を悼む。66万人のグループ全従業員を代表し、監査役会と経営委員会は、家族への哀悼の意を示し、グループとブランド、自動車業界全体の発展に敬意を表する」とするプレスリリースを発行した。また、モータースポーツ界からもル・マン24時間を運営するACOフランス西部自動車クラブをはじめ、多くの追悼のメッセージが寄せられている。